イタリアのOrco谷でクライミング(成果まとめ)

イタリアのOrco谷と言う所でクライミングをしています。
日本ではあまり知られていない場所なので、後日詳細を報告しようと思いますが、とりあえずクライミング成果をまとめます。
雰囲気だけでも感じていただければ。

Orco谷はGran Pradiso国立公園内にある広大な谷で、谷の20kmぐらいの範囲にエリアが点在しています。
観光の中心的な場所と思われるCeresole Reale村に泊まり、宿から数分のSurgentというエリアを中心に登りました。
標高は1600mぐらいで、周囲は3000m以上の山々に囲まれています。

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Orco谷に到着した日は散策がてら湖畔の岩場で肩慣らし。

翌日からはSurgentでマルチやったりショートルートやったりボルダーやったり。
この時期は基本的には晴れなので、毎日存分に登れます。

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オフィズスが3ピッチ連続するマルチ(Disperazione 5c,6b,6a+)とか…

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見栄えのするクラック(Fissure du Panetton 6c+)とか…

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道路わきのクラックボルダー(Kosterlitz 6b)とか…

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こんな感じのボルダー(Naederlitz 7a)とか

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どっかぶりのワイドクラック(Non so chi mi tenga 7a+)とか…

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難しいフィンガークラック(L'attacco dei Cloni 7b+)とか…

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こんなの(Legoland 1p 6b)や、

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こんなの(Elisir d'incastro 6b+)とか。

Surgent以外にも最終日にはスポートルートのエリア(アプローチ0分)にも行きました。
あとは車で山の上の方まで行ったり、早朝ランニングしたり、生ハム・チーズ・ワインを楽しんだり、犬と遊んだりしましたが、その辺の事はまた改めて。

【成果まとめ】
L'attacco dei Cloni :7b+(フィンガー) 4RP
Bimbo mix :7b(スポート) 2RP
Il Gambero: 7a+(スポート) FL
Ranocchia: 6c+(スポート) OS
Legoland 1p: 6b(フィンガー) OS
Incastromania: 6a(ハンド) OS
Nicchia delle Torture: 6b+(フィンガー~ワイド) フォロー
Le Chiacchere Stanno a zero: 6c+(ハンド~スポート) ×
Kosterlitz: 6b(ハンドクラックボルダー) OS
Fissure du Panetton: 6c+(フィンガー~ハンド) 3RP
Non so chi mi tenga: 7a+(オフィズス~ハンド~スポート) 2RP
Narderlitz: 7a(ボルダリング) 数分で完登
Prova Delle Guardie: 5c(スポート) OS
Monica Tesoro: 7a+(スポート) OS
Gosset: 7b(スポート) 2RP
Disperazione: 5c,6b,6a+,5c (オフィズス) チームOS

トレランで武甲山

浦山口駅12:26→武甲山13:34→横瀬駅14:46

前穂北尾根の翌日は、起きたら7時だったのでラン&クライムは諦めてランのみ。
トレランに興味を持ち始めたのは最近なので、頭に思い浮かぶコースがほとんどない。まあ、昼からでも気軽に楽しめる場所は奥多摩か秩父しかないでしょ。夜に新宿でチッペと待ち合わせているので温泉+電車が便利。ってことで家から交通の便が良い秩父に決定。

とりあえず着替えとか持って、秩父に向かう。電車の中でネットで良さそうなコースを検索。
武甲山トレラン27kmがあるけど、走り始めが12時30分なので明るいうちにゴールできないかも知れない。しょうがないので人気のハイキングルートである横瀬駅→武甲山→浦山口を逆コースで。傾斜がきつい下りは面白くないなので、あえて逆にしました。

水平移動距離約:15km。積算標高差登り:約1200m 下り:約1200m

着替え等をコインロッカーに入れて、浦山口出発12:26



ゆるやかな舗装路を登る。
前日の前穂はチッペのペースだったので、僕はあまり苦しい思いをしなかった。今日はリスクのほぼ無い行程なのでしっかり追い込むことにする。ただし熱中症に注意。

登山道までは走れたけど、登山道は予想以上の急登で走れず。運動強度は高めにキープしながら突き進む。
尾根にでると非常に気持ちの良いトレイルが続くが、すでに足も心肺も気持ち良く走れる状態ではない。
喘ぎながら頂上着。13:34。

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うって変わって下りは楽ちん。
逆コースにして良かった。広くて安定した緩やかな道を爽快に駆け下りる。心肺機能への負荷はほぼ無し。使う筋肉が違うから足もまだまだいける。
ロードに出てからが長かった。
下りだし、暑いし、あんまり追い込む気にもなれなくてダラダラと走って横瀬駅着14:46。

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ランは終了。歩いてアドレナリンが引いてくると自分が疲れていることがわかる。
よたりよたりと歩いて秩父駅。
昨日の行動時間8時間より、今日の2時間の方がずっと疲れた。

秩父駅で肉食って、今年の春にOPENした温泉施設でゆっくり休んで、新宿でチッペと会って肉食いました。

さて、せっかく走るなら自分がどのぐらい力があるのか知りたいところですね。
ロードよりはトレイルの方が得意だと思う。さらにサバイバルとか生活技術とかは普通のランナーよりはずっと得意だと思う。なんかそっち方面の大会に出てみたいな。

前穂北尾根日帰り

注:前穂北尾根は通常はロープ等で確保しながら登るバリエーションルートです。

先週、大キレットを超えて槍ヶ岳に走って登ったらとても爽快だったので、今週は前穂北尾根の日帰り山行に挑戦しました。
バスの都合があるので出発は上高地5時半、帰りはあんまり遅いのも嫌なので15時上高地発の新宿行きのバスを予約しました。
つまり行動可能時間は約9時間。
コースタイムでは涸沢まで約5時間、前穂頂上まで約6時間、上高地まで約4時間で計15時間です。ただし、北尾根はフリーソロなので2時間程度で突破できるでしょう。あとはコースタイムの半分ほどで走れば良いのでまあなんとかなりそう。

上高地から横尾は先週と同じく1時間ぐらい。
横尾から傾斜が出てくるとチッペが失速。先週は1時間で涸沢についたけど、今回は1時間半ぐらい。それでも十分バスには間に合うペースです。
このあたりから予報通り晴れてきて気持ちが良い。



涸沢で10分ほど休憩し、56コルに向けて登る。

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アイゼンは持っていないので不安定なガレ場を行かざるを得ないかと心配していたけど、雪渓左側の踏み後は安定していました。
僕は先週、槍ヶ岳山荘に宿泊しているので高度の影響は感じないけど、チッペは高度の影響もあってスピードは出ない。それでも安定したペースで登り続け、50分ぐらいで(9時20分)56コル到着。

体力的にきついのはここまで。
あとは楽しい空中散歩です。

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前穂北尾根は大好きなルート。
最高の展望と、安定した岩、高度感のあるクライミング。安定していると言う意味では西穂奥穂よりも安全に通過できる気がします(ただしルートファインディングが必要)。
快適に登って10時10分に頂上着。

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15時のバスは余裕で間に合うので下山はゆっくりと。
岳沢は登山者も多く、走れる状態ではありませんでした。

下山後は久しぶりに上高地でゆっくりと過ごしました。

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登山には色々なスタイルや価値観がありますが、トレランは非常に合理的な登山スタイルだと感じます。
特に夏の北アルプスのような小屋が充実している山域であれば、テントを背負って登り、小屋の隣にテントを張る積極的な理由は少なく感じます。それよりも自分の実力に照らし合わせて計画を練り、装備を切り詰め、限界に挑戦する方がより魅力的な山行になる気がしています。
問題は、「トレランとフリーソロが非常に相性が良い(良すぎる)」と言う事。このあたりの駆け引きも面白くなっていきそうです。

今後もトレラン+クライミングのスタイルを追求してみようと思います。

槍ヶ岳に走って登った

上高地から北穂高経由で槍ヶ岳まで走ってみました。ちょうど6時間30分。予想より速かったです。

本格的なトレランはほぼ未経験だけど、軽装備で長距離移動するのはすごく魅力的に感じていました。
そこで今回は初めてタイムを意識して(つまりトレランとして)山に登ってみました。
そうは言っても坂道を登るだけでは退屈なので、岩要素が多いルートを選択。候補としては北岳バットレス、鋸岳、甲斐駒八丁尾根、前穂北尾根、不帰、八ヶ岳などがありましたが、天気や初の試みってことを考慮して、ルートが安定している大キレットに決めました。

自分の中のルールとして、
・スピードより安全を優先
・他の登山者に迷惑をかけない
・冷静さを失わない(追い込みすぎない、心拍数を上げ過ぎない、足を使い切らない)
・常識的な時間に小屋に到着する

服装は「3000mの嵐の渋滞」でも耐えられるよう工夫。岩要素が多いのでトレランシューズではなく岩用アプローチシューズ装着。1泊ビバークできるぐらいのモノは準備。怪我のリスクも上がるので普段はほとんど持たないファーストエイド用品を準備。メットも持った。随所で水は汲めるので500ml×2本だけ準備。行動食は約1200kcal。

クタクタに疲労する可能性を考えてマイカーではなくバスと電車で移動することにしました。これはすごく楽ちん。単独登山なら今後も利用するかも。

東京駅でバスに乗り、5時20分、上高地到着。
5時30分、行動開始。
横尾まではウォーミングアップのつもりで軽く息が切れる程度に。1時間で横尾到着。
横尾から涸沢も約1時間。傾斜が増すと走れない。一定のペースを保てるぐらいの負荷を意識。
涸沢で10分ぐらい休憩し、森林限界用の服にチェンジ。
北穂高まで約1時間。甲斐駒に毎週登っていたおかげか高度の影響は感じなかった。



北穂高小屋にはこれから大キレットに向かうパーティーが複数。その後ろにつくわけにはいかないので休憩もそこそこに出発。
約10年ぶりの大キレット。やっぱり凄い所でした。整備はしっかりされているので不安は感じないが、高度感は凄まじい。
90分ぐらいで大キレットを通過し、南岳。幸い、渋滞に巻き込まれるようなこともありませんでした。
ここまで来れば槍はすぐ近くだと勘違いして少しペースをあげたら、大喰岳までが辛かった。

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予報通り天気も良くなってきて、完璧なフィナーレ。

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12時。6時間30分で槍ヶ岳山荘に到着です。
まだ3時間ぐらい(コースタイムで6~9時間分)は行動可能だけど、明日の下山(上高地に10時)を考えるとこれ以上奥に進むのは微妙。かと言って上高地側に降りるのもバカらしいので、ここで終了。とても充実していて気持ちの良い登山でした。

槍ヶ岳診療所にちょっと挨拶のつもりで顔を出すと、とても暖かく迎えてくれて、夜まで入り浸ってしまいました。
お世話になりました。今後ともよろしくお願い致します。

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翌日は頂上で御来光を見てから下山。
前日のような厳しいランではなくて、のんびりとした下山ラン。
徳沢で朝食のカレーを食べて、あとは歩いてもバスに間に合いそうなので、汗を乾かしつつぶらぶらと上高地まで。

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16時に帰宅。
カナダから帰ってきた奥様と呑みに行きました。

槍穂のようなメジャーな夏山はこのスタイルが合っていると感じました。もはや街なのでテントの魅力はあんまり無いかも。
と言う事でちょっとトレラン風登山にはまりそうです。

33歳になりました

昨日、誕生日で33歳になりました。
そこで、1年前のブログを振り返ってみました。

――――ブログ引用――――

将来は山岳医であることを誇れるようになりたい。そこまでの道のりは遥か長いけど、32歳の僕は精一杯もがきます。おじいさんになった時、「32歳が山岳医としての分岐点だったなぁ」と思えるような、そんな32歳を過ごしたいです。

――――引用終わり――――

さて、この1年間、精一杯もがいたでしょうか。
10月に大学院に入学してからは研究をしつつ、山岳医としての活動も行ってきました。
僕の活動のコンセプトは「日本の山岳医療を発展させること」なので、山岳診療所などでの活動に加え、組織的な活動を行う事が不可欠です。
その意味で登山医学会内に山岳医運用委員会を立ち上げ、その委員長になれたことは非常に大きな出来事でした。
多少強引だったと思うし、不快な思いをされた方もいらっしゃるかも知れません。

「医師として社会人として、いやいや人間としてまだまだ未熟な僕なんかがこんなにしゃしゃり出ていいのだろうか?」

と悩むことも多かったです。それでも多くの方に支えられ、なんとか前を向き続けることができました。
32歳が山岳医としての変換点になったと思います。
さて、33歳。
33歳は加速の年にしたいです。32歳で山岳医としての方向性を定めることができたので、33歳は全力疾走です。

研究者として。こちらも加速しなければなりません。来年は何とかして「低酸素の専門家」の元に留学したいので、そのためのコネを作る必要があります。まずは目の前の論文を完成させること。それがスタートです。

クライマーとして。貪欲に強さを求めます。
あらゆる意味で強ければ強いほど山を楽しむことができます。多くの競技で30代後半の選手が活躍しています。まだまだ人生最強ポイントを更新し続けることができます。

山岳医、研究者、クライマー。
33歳も楽しくなりそう!おらっちガンバ!
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いつも笑顔のペコマです!

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