蝉の渓谷を遡行した

「蝉の渓谷」という場所がある。
観光地なのだが、どうやらその渓谷はけっこう立派なゴルジュで、突破するのはかなり困難らしいという噂を聞いた。

調べてみると、「山登魂」が2008年に初めて遡行に成功し、「茨城山岳会」も2012年に成功している。
核心は1mの滝なのだが、どちらの記録もそれなりに苦労しているようだ。沢登りと言うよりはこの核心をどうやって突破するのかパズルを解くようなものらしく、正解は明かされていないし、どちらも違う方法で突破したようだ。
「山登魂」はハーケンを、「茨城山岳会」はコパーヘッドを残置したということだ。ということはエイドか?

僕はぜひともフリーで突破したいと思った。
水泳とボルダリングが得意な僕が、最も力を発揮できるジャンルだと感じたからだ。

ということで、チッペの仕事が終わった昼前に出発。
「蝉の渓谷」というでかい看板があって立派な駐車場とトイレも完備。
観光客が大勢水遊びしている河原で準備。入渓は14時前。

さっそく細い廊下に突入。
基本的に背は立たないが、流れは穏やかで泳ぎで苦労することは無かった。



細い廊下を抜けると、歩ける河原を100mほど進み、また廊下に。
この先が核心の1m滝だ。
とりあえずロープだけ結び、全てのギアは置いてなるべく軽くしてトライ。

水圧が厳しいと記録にある屈曲部を超える。
両壁を利用できるので水圧に負けることなく前進できる。
その後は過去の2パーティーも正解を明かしていないので僕も明かさないが、オンサイトでフリー突破に成功。
チッペはとりあえずロープでひっぱり上げたが、2回目にはチッペもフリーで成功。

P8110193.jpg

このラインは水線突破と言えるけど、一番熱いラインではない。
ということでクライミングシューズに履き替え、完全に水流の中心を突破するラインに挑戦。
これはかなり難しかったけど成功。この滝でこれ以上のラインは存在し得ないでしょう。

P8110211.jpg

次の3m滝は左壁を登れば楽勝だけど、これも滝のど真ん中を突破。
ここも沢靴では突破できず、クライミングシューズでぎりぎりでした。

P8110223.jpg

この写真の状態から少し左にトラバースして滝の真ん中を登った。

「蝉の渓谷」は沢登りではなく、水遊びとして最高に楽しかった。
正直言って、思った以上に簡単に突破できてしまい拍子抜けしたけど(時期による難易度の変化は当然ある)、ここを遡行対象として捉えてトライした初登者を尊敬します。

夕暮れまで釣りしたけど釣れず。
魚はたくさんいるのになぁー。

詳しいレポートは「尾根の向こう」に近日中にUPします!
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