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「守り抜いた医の灯」を読んだ

半年ぐらい前の話。
ベルファストに留学するにあたり、色々と情報を集めている時に、とあるブログに遭遇した。
Queen's University Belfast (今、僕がいる大学)で博士号取得を目指している日本の放射線科医のブログだった。
About a half year ago, I found a blog written by Japanese PhD student in QUB.

さっそくブログ著者のF先生に「僕も行くからよろしくー」とメッセージを送ったのだけど、過去のブログ記事を読んでいくうちに、なんだか凄い人だってことがわかってきた。まあ、海外の大学院に行くぐらいだから並では無いモチベーションと能力を持っていることは十分予測できたけど、実は並では無いどころか、日本を代表する研究者になるような人な気がしてきた。
(ちなみに僕は日本の大学院に所属しながら1年だけ海外で勉強する形なので、F先生のように海外の大学院で博士号を取得するのとは難易度も覚悟も雲泥の差です)
I sent a mesage to him like that; Hi! I'll go Belfast to study in QUB. I look forward to seeing you!

さて、実際にベルファストでF先生にお会いすると、とても気さくな方で、同年代という事もありすぐに打ち解けることができた。研究以外でも様々な方面への造詣が深く、話していて楽しい人だった。小学生の時は野球選手(ピッチャー)として全国大会で活躍、中学では三段跳びで全国大会出場という、元ガチアスリートっていうのも素晴らしい。
Soon after I met him in person, I get along with him.

そして、そんなF先生は「守り抜いた医の灯」という本を書かれている。そのことを僕は知っていたので「読みたいです!」と頼んだら、快くプレゼントしてくださった。
それが下の本。
で、読んでみて驚くことがたくさんあった。
The book shown below was written by him.



※以下は、本の内容とF先生との会話から、僕が適当に思ったことを書いているだけなので、F先生のお考えと異なる部分や、事実とは異なる部分も多々あると思います。ただ「僕がそう感じた」と言う風に解釈して読んでいただけると幸いです。

F先生は、医学部を卒業した後、福島県の病院で研修医生活を送った。
その病院は、震災で甚大な被害を受けた地域にありながら、なんとか病院としての機能を維持することができた「奇跡」の病院だ。
F先生は、「奇跡の病院の秘密」を探るために病院初の研修医として赴任した。その「秘密」がこの本に書かれている。
He spent several years as a resident doctor in a small hospital in Fkushima prefecture after the devastating earthquake hit the city. This book is focusing on how the hospital kept its functions during the disaster period..

ところで、そういう理由で研修病院を選択するとかあるの?
どう考えても「イバラの道」と言うか、道も無い「イバラの藪漕ぎ」で、それを突破したからと言って見返りがあるかどうかも全くわからないのに、そこに突入できる力はすごい。

原発に近い病院だったので、放射線に関する問題も多く浮上する。
そんな中、F先生は100ミリシーベルトを境に安全かそうでないかを決定することに疑問を持った。人によって放射線への感受性は異なるはずだから、1つの値で線を引くのはおかしいのではないか?
そこでF先生は、福島の被爆をより正しく評価したいと考え、放射線の研究者になることを決意。放射線研究の最前線であるQueen's University Belfastの大学院に入学した。
The hospital is located near the nuclear power plant destroied by Tsunami attack. He thought that each individual has different sensetivity to radiation and it is necessary to define new criterian of radiational insults. So he made up his mind to be a researcher and left Japan.

いやいや、普通だったら「もっと研究されるべきだよねー」ぐらいの考えで終わるでしょ。
ところがF先生は、その分野で最も高名な研究室に単身飛び込んだ。大学院生としてそこで3年間過ごす事は、人脈などを含めてかなり強力な武器を手に入れることになる。そして将来は放射線の歴史を塗り替えるような研究をし、人類に大きな利益をもたらすことにだろう。
自分がやりたいことをこれだけ明確にし、それもモチベーションが純粋に他者の為っていうのがすごい。
As he has a specific dream, he can work so actively. I learned a lot from the book and conversation.

僕も「自分の信じた道を進みたい」と思っているが、そのモチベーションはほぼ「自分の幸せ」だ。
自分の幸せを追求した結果それが社会貢献になるのであればとても良い生き方だな、って言うのが僕の基本コンセプトだけど、F先生の前では恥ずかしくてそんなことは言えない。

という事で、感動したので本にサインを書いてもらいました。

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この本は「書かれたエピソードを多くの人に知ってほしいから印税は貰わずに価格を安くした」らしいです。
そんな風に考えるんだなあ。
皆さんもぜひ読んでみて下さい。医療従事者でなくても十分理解できる内容です。

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F先生、今後の活躍を期待しております!
I am hopeing for his success!


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