職場1周走ってみた

今日、職場1周走ってみた。

職場を1周できる道があるのは知っていたが、これまで走ったことはなかった。
というのも、職場は飛行場なので、もしも途中で走れなくなっても飛行場を横切るわけにはいかずエスケープルートはない。
1周13kmを走るのは1時間程度だが、途中で膝とか痛くなって走れなくなったら2時間以上かかり、職場の終礼に間に合わず、大騒ぎで僕の事を捜索するかもしれない。
そのぐらいならいいが、もしも飛行場の向こう側を走っているときに大地震がきたら…。津波到達までに安全地帯に逃げ切れるのだろうか。
さらに今日は暑い。途中で給水できる場所は無い。途中で倒れたら僕はただ干からびてしまう、それだけだ。

いつもは6km走っているが、これは3kmの往復だ。
たった1/4周走って折り返しているだけなのだ。

午後2時半、ジョギング開始。
最初の3kmはいつも走っている道だ。今日はいつもよりもゆっくりめに温存する気持ちで走った。
持久走大会が近いので、多くの人が走っている。時には選手レベルの人がかなりのスピードで追い抜いていく。
しかし、それも5kmぐらいまで。

なぜなら、次のような看板が立てられているから。

「ここから先は必ず携帯電話を所持すること」

わざわざ携帯電話を持って走る人はめったにいない。
長い距離走りたければ往復すればいいだけだ。
僕は、いよいよ未知の世界に足を踏み入れた。

滑走路と平行する真っ直ぐな道。
大袈裟ではなく地平線まで道は続いている。

(飛行機だと一瞬なのになぁ…)

そんなことを考えながら黙々と走る。
もう、すれ違う人もいない。

太陽が暑い。
少しずつ股関節と膝が痛くなってきた。

(引き返そうかな)

ちょっとそう思ったけど、ここから引き換えしても30分以上かかる。引き返す意味はない。

(ああ、引き返すことはもうできないんだな。ここから先はただ1人、前に進むしかないんだな)

苦しくも無いし、危険も無い。
それでもなんだか、少し、冒険をしているような気分になった。

(平らな道なのに、山となんだか似ているな)

そんなことを考えながら走り続ける。

角を曲がると風が吹いた。
海だ。
堤防で海は見えないけど、波の音が聞こえる。
アスファルトだった道は砂利になった。
とりあえず積み上げた建設中の堤防が永遠に続く。
松の木は不自然にまばらで、草原や湿原が広がる。
茶色く枯れた竹藪の横を流れる濁った川。

(まだなんだなぁ。まだまだここは元には戻らないんだなぁ)

風が気持ちよくて、スピードを上げることができた。
鳥が沢山いる。
さっきからキジの鳴き声は聞こえるが姿は見えない。
だけど、僕の知らない鳥は沢山いて、僕の目を楽しませてくれる。

職場の柵を挟んだ隣の田んぼでは田植えが行われていた。

(去年はただの泥沼だったのに)

今年は田植えをしている。
それが嬉しくて、僕はますますスピードを上げた。

そして最後の角を曲がると、見慣れた建物が目に飛び込んだ。

(ああ、もう1周走ったのか)

ラストスパートでダッシュした。
足はへろへろになったけど、まだまだ走りたいと思った。
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