野外ファーストエイドの医師向けコース5日間を受講した

WMA(Wilderness Medical Associates)のWALS(Wilderness Advanced Life Support)コースに参加しました。
前日のドクターミーティングと合わせて6日間の濃厚な時間を堪能して、今でも現実世界に戻れずにおります。



去年、チッペが参加した時には興奮気味に帰宅しWALSの素晴らしさをずっと語り続けていて、その後、関係者の人脈が一気に広がっていくのを見ていたので、今年は僕も必ず参加しようと決めていました。
結果、参加して本当に良かったです。

メインイベントは夜間の大規模シナリオトレーニング。(上の写真は状況開始前に士気向上を図る受講生たち)
傷病者16名に対し、救助者15名で対応しました。意地悪な設定がいっぱいあってアドレナリン大放出系です。個別の傷病者の緻密さやリアルな処置が必要になるのはもちろんなのですが、僕が最も関心したことは与えられた状況への対応の自由さ。
今回は情報共有ツールとしてLineを駆使しました。また、携行薬剤も自分たちで準備できます。どんな方法で傷病者数を把握し、どうやってトリアージし、どうやって対処し、どこに集め、いつ誰を搬送するのか、全て自分たちで決められます(もちろんヘリが飛ぶかどうか救急車が来るかどうかは神様が決めます)。

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こんなに自由度の高いシナリオトレーニングを提供するWMAはすごいなぁ、と思うのですが、実はこのシナリオを成立させられる受講生もかなりすごい気がします。
ありがたいことに僕はリーダー役をやらせてもらったのですが、他の受講生がしっかりとフォロワーシップを把握し、それぞれやるべきことを認識して動いてくれていたことが大変ありがたかったです。全ての受講生に高い意識が有り、これまでも何らかの形でトレーニングを積んできた証拠だと思います。

だからこそ、WALSでは「お作法の強要」のようなことは全くありません。それぞれの受講生がこれまでに習ってきたことが尊重され、ディスカッションを通じて「本当に必要なことは何か」を考えていくというスタイル。僕にとっては非常にエキサイティングな時間でした。(逆に野外救急、災害医療、ALS、JPTECなどに慣れていない人にとってはついていくのでやっとという感じになってしまう気がするのと、WALSで習う事がスタンダートだと勘違いしてしまう気がしてそれはちょっと問題もあるかなと思ったりしました。またWALS以外のコースがどんな感じかも興味有り。)

また、今回の受講生はトレイルランナーが多かったこともあり早起きしてみんなで近くの山まで走ったりもしました。夜の自主練も充実し、本当に楽しい毎日でした。

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僕がWALSに参加した目的は自分のスキルアップはもちろんですが、野外救急に携わる方々と顔の見える関係になることも大きな目的でした。
と言うのも日本登山医学会が認定する山岳医の弱点は野外救急だと考えているからです。山岳医は登山技術が不足していて不合格になることはあっても、傷病者対応能力についてはほとんど問題にされません。山岳医は野外救急に関する自己研鑽に努める必要があります。一方、登山医学会は登山医学に関する専門的知見をWMAなどの他団体に供給するべきでしょう。
日本の山岳医療を発展向上させるためには、同じ方向を向いている人たちが組織の垣根を乗り越え、お互いに切磋琢磨し協力できる関係にあることがきっととっても大事な事だと思います。

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Thanks, D.J.
I spent great days !
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