3000m28分?

我社では毎年、3000mランニングの計測を行い、年齢に応じた合格基準を設けている。
合格基準に達さない場合、上司が怒る。

精神と時の島で修行中の社員の1人が3000m28分だった。
28分とはトンデモナイ遅さだ。
もう早歩きの領域だ。
当然上司は怒る。上司はこの島のボスでとても怖い。
そしてなぜか僕に白羽の矢が立った。

怖い上司「お前(僕)がこいつ(28分男)をどうにかしろ」

えっと、彼の年齢での合格基準は15分20秒なんだけど…ちょっと無理がありませんかい。
いや、あのね、彼にやる気があるのなら、僕も一緒に練習しようという気にもなる。
だけど28分っていう時点でもう相当凄いレベルのやる気の無さだよね。おまけに性格も合わなくて、正直に言うと、出来れば顔も見たく無い奴なのよ。
どこの職場にも1人ぐらいいると思うんだけど、出来ないくせに愚痴が多いタイプ。趣味はネットサーフィン。宴会で僕が「登山が好きです」みたいな話をした時も、「栗城も野口も登山家としては大したことないんでしょ?」とか言いやがって、どうせ2ちゃんとかで仕入れた情報なんだろうけど、平らな道路も走れないお前が言うんじゃない、と小一時間問い詰めてやろうかと思う奴なのね。

まあ、怖い上司から面倒を見るように言われたから、しょうがなく一緒に再計測。
17分42秒。
うん、まあ普通に遅い程度のタイムにはなった。ちゃんと走ればこんなもんでしょう。
しかし合格にはあと2分以上縮めないと。

お互いに嫌々ながら練習を積んで再々計測。
僕は5分/km(3000m15分00秒)で伴走するから必死で食らいついてくるように指示。
だがしかし、スタートから遅れ始める。

結局、16分25秒。

僕「何で初めからついてこなかったんですか?」
そいつ「いやあ、温存しようと思って…ヘラヘラ」

何なの?バカなの?
目標は15分20秒だよ。5分/kmの僕にくらいついてこないと絶対に切れないじゃん。
頑張ってついてきて、どうしようもなくて遅れちゃうならしょうがないけど、この状態で温存ってどういうこと?

怖い上司が目をギラギラさせてるから、しょうがなく再再々計測。
この日は風もなく薄曇りで涼しい。
精神と時の島での不合格者は彼だけなので注目の的だ。怖い上司はスタートラインには来ていないがきっと望遠ビデオかなんかを使って、部屋のモニターでコーヒーでも飲みながらじっくり見ているに違いない。走るコースが滑走路の脇だから管制塔から丸見えなのだ。
車両2台、AED、スタッフ8名、無線4台を準備し、たった1人のための3000m計測が始まった。

僕は今回も5分/kmで伴走。
絶対についてくるように念を押した。
奴は1000mぐらいから非常に苦しく遅れそうになる。後ろを振り返り檄を飛ばす。最後尾をついてくる車両からも声援。
どうにかペースを戻し、ゴールが見えてきた。
最後は死ぬ気でペースを上げ、なんと14分55秒!

「先生、ありがとう」

と言って握手を求められた。
大っ嫌いで、顔も見たくない奴だけど、滑走路の向こう側で怖い上司も見ているかも知れないから、しょうがなく握手してやった。

ちなみに、怖い上司は1回目の計測で15分02秒。
翌日、怖い上司が珍しくジョギングしてました。
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