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阿弥陀南陵で高山植物を楽しんだ

晴れ予報なので、高い山に登りたくて阿弥陀南陵に行ってきました。

股関節の調子が悪いですが、気分は良いです。
と言うのも、考え方が、

「正常なはずなのにパフォーマンスが上がらない」
から
「故障している割にはまあまあやれている」
にシフトしたから。

阿弥陀南陵は、8時出発、12時下山。
登りはほとんど問題ないです(筋力と心肺機能は明らかに落ちているがこれは回復可能)。
下りもゆっくりなら走れました。

これまでのように追い込むような走り方はできないけど、トレランではない登山としてはかなりハイスピードで動けているので合格ラインです。
これまでも何となく「無理しない範囲で」とか言っていたけど、「無理しない」ことと「妥協」「甘え」との違いがよくわからず、かなり身体を痛みつけるような登山をしてきた気がします(そのツケが今きているのかも知れません)。

今日は歩きながら、身体とよく対話しました。
筋肉が疲労しているのか、関節が痛いのか。息が切れるのか。
これからは本当に「無理しない範囲」の登山ができそうな気がします。


さて、夏に阿弥陀南陵を登るのは初めてですが、青ナギは相変わらず気持ちの良い場所でした。



晴れるはずだったのに頂上は雲の中。
残念ながら景色は眺めることはできませんでした。

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でも、たくさんの高山植物に出会いました。
これまでは全く気にしていなかったけど、気にし出すと目につきますね。
そしてガイド筆記試験のために覚えた花を実際に見つけると嬉しいです。
以下、同定はgoogleレンズ(違ったら教えてください)。

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イワカガミ

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オウレン

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レンゲツツジ

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ツガザクラ

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チョウノスケソウ

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イワベンケイ

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ハクサンイチゲ

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ミヤマシオガマ

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キンポウゲ

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キバナノコマノツメ

この中ではハクサンイチゲが一番綺麗だと思いました。
こんな感じで勉強していけばそのうち覚えられそうですね。

さて、下ると晴れてきました。
いつものことです。天気が良くなったのではなくて、山頂から離れて雲から抜け出しただけです。

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それにしても、朝チッペと息子を送り出してから出発して、3000m近い山に登って、昼過ぎには自宅でゆっくりランチできるって本当に素敵な環境だなぁ。
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最近の山行まとめ

股関節の可動域が制限され、明らかに山でのパフォーマンスが低下しています。
クライミングでムーブが制限されるのはもちろんのこと、山でも特に下りが苦手になりました。
最近はジョギングも中止しているので単純に筋力や心肺機能が低下しています。

そんなこんなで、山もクライミングもあんまりモチベーションが上がらないのですが、でも、やっぱり山から離れることはできません。
山から離れると寂しくなるし、山に入ると自分の弱さが突きつけられると言うジレンマ。

でも、「自分のできる範囲で楽しく山登りをしよう」と考えられるようになりました。
また、ガイド資格も取得予定なので、これまでとは違う視点で山を味わってみよう、と言う気持ちもあります。

そこで、晴れている日はちょっとでも山に入ることに決めました。

決めた翌日は、家の近所の曲岳へ。
ガイド試験のために新調したハイカットの登山靴を履いて、30分ほどで山頂へ。

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地形図から急傾斜なのは想像していたけど、けっこうちゃんとした岩場がありました。

翌日は、「野猿返し」をフリーソロ。
前から気にはなっていたけど、わざわざ誰かを誘って行くほどでもなかったルート。
噂通り、快適なスクランブリングを楽しめました。

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そして、昨日はチッペと2人で鞍掛沢〜乗越沢へ。
このルートは以前にも行ったけど、乗越沢ではなくてよくわからない支流から詰めあがってしまったので、今回はちゃんと乗越沢をトレースすることに。

保育園の送迎があるので、急いでアプローチします。
最初の釜で早速泳ぐ。
ウェットスーツを着ていなかったので冷たかったけど、やっぱり沢で泳ぐの大好き!

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遊んでいる暇は無いので、どんどん進みます。
いつもなら直登する滝も今日は我慢して踏み跡ばっちりの巻道へ。

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特に困難な場所はなく、最後の詰めへ。
水流を忠実に辿ると、最後の最後で南側に寄せられてしまい崖にぶち当たります。
水流がチムニー状になる手前で広い笹の斜面に出るのが正解。踏み跡ばっちりでした。

下山は、日向山手前でトラバース道に入り、そのまま錦滝へ。
林道に降りたところでかわいいヘビに出会いました。
レアなジムグリかも知れないけど、違うかも知れない。
いずれにせよ、かなりかわいいです。

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帰って道具の洗浄。
この家、本当に楽だなぁ。
そのつもりでデザインした甲斐があります。

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そして今日は花を見るために入笠山へ。
これまでも高山植物はたくさん目にしているはずなんだけど、意識しないと全く覚えられないし、そもそも認識できないです。
ガイドたるもの高山植物にも詳しくないと!ってことで花を意識しながら歩いてみました。

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他にもたくさんの種類の花が咲いていて、「綺麗だなぁ」と感じることはできたし、ある程度、同定もできました。

とある登山者が「アツモリソウだ!」「咲いてて良かったー!」って感じではしゃいでいたので、そんなに素晴らしい花なのかと思って見たのが下の写真。

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うーん、全然テンション上がらない。
花の世界は難しいです。

と言う感じで、今後も晴れている日は山に通います。

登山ガイドの筆記試験を受けてきた

日本山岳ガイド協会が認定するガイド資格は大きく分けて「山岳ガイド」「登山ガイド」「自然ガイド」の3段階あります。
その中で僕が取得する予定なのは「登山ガイド」です。

けっこう頻繁に「山岳ガイド取っちゃえばいいのに」って言われるのですが、「山岳ガイド」と「登山ガイド」にはとても大きな差があります。僕の登山歴だけを見れば山岳ガイド級って感じだけど、登る能力とガイド能力は異なります。これまで沢山の山岳ガイドに出会ってきましたが、今の僕の実力ではとてもじゃありませんが彼らと同じことはできません。努力すれば取得できるかも知れませんが、山岳ガイドは本当にその業界で生計を立てていく人が取得すべきもので、僕にはその覚悟がありません。

と言うことで、昨日、一次試験の筆記試験を受験してきました。

ガイド協会が発行しているテキストがあり、概ねそこから出題されます。
なので、勉強は指定テキストを読みこむことに尽きます。

しかし、このテキストの質がお世辞にも良いとは言えません。
これから僕自身が所属するであろう組織なので、貶めるつもりは全くないのですが、フレンドリーアドバイスとして僕の考えを書きます。

まず、誤字脱字が多すぎます。
シナノキンバイの草丈が20〜80mとか、ささやかな笑いを提供してくれるので和みますが、やはりミスが多すぎると信頼が失われます。

そして、情報が古いです。
あまり変化しない事柄については古い情報でも許容できますが、日本の世界自然遺産・エコパーク・ジオパークの数なんかは全く異なる中、このテキストを読む意味はあるのだろうか、とか思ってしまいます。

さらに、内容も不安です。
自分の専門ではない分野について断定的なことは書きたくないですが、「これは間違っているんじゃないか?」と言う記述も散見されます。また、国語の読解的な観点からも矛盾している記述や、日本語の解釈が非常に難しい記述もあります。
例えば、公表されている過去問において、「約1000kmを30〜40km/hで移動するのに何時間かかる?」と言う内容の問いに対して、「25〜35」という選択肢があるにも関わらず「24」が正答になっています。これは約1日という意味でテキスト中に書かれていることは理解できますが、これを正答にしてしまうのは流石にまずいでしょう。

自分の専門と言う意味では、医学に関する部分はツッコミどころがたくさんあります。
最新の知見と異なることについて、いちいち揚げ足をとるつもりは無いですが、最新の知見を取り入れようと言う姿勢があるかどうかが疑問です。決して、故金田医師や現在テキスト編集等に関わっている医療者をバカにする意図はありません。皆様それぞれがそれぞれの立場で大変な努力をして作り上げたテキストだと言うことは理解しています。
ただ、日々変化していく医学的事項をなるべく吸収し、ガイドに伝えるよう努力するのはガイド協会の使命でしょう。
もしかしたら、これは、今後は僕の使命になるのかも知れませんが。

なんてことを書いておいて落ちたら恥ずかしいですね。
受かっていると信じて、実技試験の準備を進めます。

第43回日本登山医学会で考えたこと、新事業のこと

第43回日本登山医学会に参加してきました。

そこで、多くの医療従事者が山岳医療環境の向上を目指し、それぞれの立場で模索していることを知りました。
僕がこの業界と関わり始めた10年前には考えられないことです。
先輩たちが蒔いてくださったタネは確実に育っています。

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山岳医療向上は1人の力では達成できません。
だけど、多くの人が同じ方向を向いて走り始めました。
一人一人の力は小さくても、行動を続ければ必ず世界は変わります。


さて、半年ほど前から準備を進めていた山岳医療サポート事務所「山サポ」を公に始動します。

理念:
山岳医療に関する知識と技術を用いて登山者の安全と健康を守るとともに、山岳医療の礎を築くことで、日本の山岳医療環境の発展に寄与する

この理念に合致することであれば何でも積極的に取り組むつもりです。
例えば、以下のようなものを想定しています。

・登山者を医療面でサポートすることでより安全により確実に頂上へ導く
・山岳医療パトロール活動を通じて地域の山岳医療環境を改善する
・山岳診療所設立を進める
・各種ツアー登山に山岳医として帯同する
・活動中に出会う事象について分析し学会発表や論文報告を行う
・各種講習会や勉強会等を実施する


山サポの直接的な活動ではないけど、以下のようなこともやっていきたいと考えています。

・WMAIインストラクターとして野外救急法を広める
・山のガイドの応急処置能力を向上させるための施策を提案する。
・海外からの観光客に日本の山の素晴らしさ伝える。
・全国の山岳医療従事者のネットワーク構築に貢献する。


この事業が日本の山岳医療環境の向上に少しでも貢献できれば嬉しいです。
下に示したのは、旅行会社向けに作成したチラシです。
興味ある方は気軽にご連絡ください!

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いつも笑顔のペコマです!

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