湯檜曾川本谷で沢登り
湯檜曾川本谷で沢登りをしてきた。
時期的にはだいぶ早いけど、良い条件の時を待っていたらいつまで経っても登れないし、条件が良すぎてもあんまり面白くなかったりするので、とりあえず行ってみた。

家を4時頃出発して、土合橋近くの駐車場に車を停めて、出発したのが7時ぐらい。
土合橋を渡って、まずは車道を歩くが、車道には西黒沢の水が溢れ出して川のようになっていた。
車道を終点まで詰めると、広場になっていて車が停められる。今日は1台…
ええ!あの川を越えてきたの?
4WDでもない普通の綺麗な車が停まっていた。
どうやったらここまで入ってこれるんだ?相当な猛者に違いない。
湯檜曾川に沿って1時間ほど歩くと、武能沢に出合い、そこから本谷に下降。
泳ぐき満々でウェットスーツに着替え、ワクワクの遡行開始!
程なく、先行の釣り人発見。
さっきの車の持ち主だろう。
釣り人は僕たちに気がつくと、ササっと急ぎ足で上流へ向かった。
それでも当然、僕たちはすぐに追いついてしまう。
立派な釜のある滝の前で、釣り人が僕たちに近づいてきた。
釣人「先行くの?」
僕「ええ、まあ(そりゃあそうだ)」
釣人「泳ぐの?」
僕「ええ、まあ(この滝、泳がないと登れないっしょ)」
釣人「釜、入るの?」
僕「ええ、まあ(同上)」
釣人「それは勘弁してほしいんだよね」
僕「・・・(そうは言ってもねえ)」
釣人「ほら、こっから登れそうじゃん(右の壁を指差す)。ハーケンもあるよ」
確かに、ちょっと登ってバンド伝いに行けなくも無さそうだけど、外傾していて悪そうだし、何より、落ちたら釜の最も魚が居そうなところにボチャンだ。そうしたら釣人に殺されるかもしれない。
ちょっと考えて、釜の左の壁をへつる事にした。
釜ボチャするだけなので、クライミングとしてのリスクはほとんど無いけど、釣人に殺されるリスクがあるので、今回の山行で最も緊張する場面だった。

上の写真奥が釣り人。
左の壁のバンドを横断して、最後にクライムダウンしているところ。荷物は先にロープで下ろした。
泳げば1分で通過できる滝に30分ほど費やしてしまった。でも、あの林道を車で突破するほどの熱意を持った釣人のお願いを聞かないわけにはいかなかった。
その後は気持ちよくプカプカしたり、急いで雪渓を潜ったり、持ってきた軽アイゼンを面倒くさがってつけずに雪渓上を歩いて滑りそうになったり、高巻き後の懸垂がフローティングロープの長さピッタリだったり、終始愉快な遡行。





14時過ぎに二股到着。
チッペは上流に岩魚釣り、僕は下流に薪拾い。
チッペは岩魚の代わりに薪を持って帰ってきました。


湿った薪も、最後にはいい感じの燠火になって、いつも通りの楽しい夜。

明け方に雨が降り出した。
タープを張っておいて良かった。
朝飯を食べながら二度寝とかしてムニャムニャしているうちに本格的な雨に。
予定では朝日岳を越えてナルミズ沢下山のつもりだったけど、これでは楽しめそうにない。
という事で、少し戻って池の窪沢からエスケープ。
地図をしっかり読んで、ドンピシャでコルの池塘に飛び出た。

あとは登山道で土合に戻るだけ。
だけど、清水峠からの国道(?)が荒れていて時間がかかる。
特に、幾度となく通過する沢が雪渓に埋もれていたりして、その都度、通過方法を悩む。
ここでは軽アイゼンを装着して素早く突破したものの、暖かい雨で、いつ崩壊するかもわからない。

下山して駐車場に着く頃には太陽が出てきて夏の様相。
本格的な沢シーズン前に良い山行ができて得した気分でした。
次も楽しみ!
時期的にはだいぶ早いけど、良い条件の時を待っていたらいつまで経っても登れないし、条件が良すぎてもあんまり面白くなかったりするので、とりあえず行ってみた。

家を4時頃出発して、土合橋近くの駐車場に車を停めて、出発したのが7時ぐらい。
土合橋を渡って、まずは車道を歩くが、車道には西黒沢の水が溢れ出して川のようになっていた。
車道を終点まで詰めると、広場になっていて車が停められる。今日は1台…
ええ!あの川を越えてきたの?
4WDでもない普通の綺麗な車が停まっていた。
どうやったらここまで入ってこれるんだ?相当な猛者に違いない。
湯檜曾川に沿って1時間ほど歩くと、武能沢に出合い、そこから本谷に下降。
泳ぐき満々でウェットスーツに着替え、ワクワクの遡行開始!
程なく、先行の釣り人発見。
さっきの車の持ち主だろう。
釣り人は僕たちに気がつくと、ササっと急ぎ足で上流へ向かった。
それでも当然、僕たちはすぐに追いついてしまう。
立派な釜のある滝の前で、釣り人が僕たちに近づいてきた。
釣人「先行くの?」
僕「ええ、まあ(そりゃあそうだ)」
釣人「泳ぐの?」
僕「ええ、まあ(この滝、泳がないと登れないっしょ)」
釣人「釜、入るの?」
僕「ええ、まあ(同上)」
釣人「それは勘弁してほしいんだよね」
僕「・・・(そうは言ってもねえ)」
釣人「ほら、こっから登れそうじゃん(右の壁を指差す)。ハーケンもあるよ」
確かに、ちょっと登ってバンド伝いに行けなくも無さそうだけど、外傾していて悪そうだし、何より、落ちたら釜の最も魚が居そうなところにボチャンだ。そうしたら釣人に殺されるかもしれない。
ちょっと考えて、釜の左の壁をへつる事にした。
釜ボチャするだけなので、クライミングとしてのリスクはほとんど無いけど、釣人に殺されるリスクがあるので、今回の山行で最も緊張する場面だった。

上の写真奥が釣り人。
左の壁のバンドを横断して、最後にクライムダウンしているところ。荷物は先にロープで下ろした。
泳げば1分で通過できる滝に30分ほど費やしてしまった。でも、あの林道を車で突破するほどの熱意を持った釣人のお願いを聞かないわけにはいかなかった。
その後は気持ちよくプカプカしたり、急いで雪渓を潜ったり、持ってきた軽アイゼンを面倒くさがってつけずに雪渓上を歩いて滑りそうになったり、高巻き後の懸垂がフローティングロープの長さピッタリだったり、終始愉快な遡行。





14時過ぎに二股到着。
チッペは上流に岩魚釣り、僕は下流に薪拾い。
チッペは岩魚の代わりに薪を持って帰ってきました。


湿った薪も、最後にはいい感じの燠火になって、いつも通りの楽しい夜。

明け方に雨が降り出した。
タープを張っておいて良かった。
朝飯を食べながら二度寝とかしてムニャムニャしているうちに本格的な雨に。
予定では朝日岳を越えてナルミズ沢下山のつもりだったけど、これでは楽しめそうにない。
という事で、少し戻って池の窪沢からエスケープ。
地図をしっかり読んで、ドンピシャでコルの池塘に飛び出た。

あとは登山道で土合に戻るだけ。
だけど、清水峠からの国道(?)が荒れていて時間がかかる。
特に、幾度となく通過する沢が雪渓に埋もれていたりして、その都度、通過方法を悩む。
ここでは軽アイゼンを装着して素早く突破したものの、暖かい雨で、いつ崩壊するかもわからない。

下山して駐車場に着く頃には太陽が出てきて夏の様相。
本格的な沢シーズン前に良い山行ができて得した気分でした。
次も楽しみ!
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