fc2ブログ

Peak Districtでクライミングしてきた

スコットランドでチッペとのクライミングを終えて、僕は1人で、Sheffieldにお住まいのKHさんと言う日本人クライマーを訪ねました。

KHさんはSNSなどで精力的に発信されているので、知っている方も多いでしょう。
僕も、SNS上での繋がりしかなかったのですが、絶対にどこかの岩場で会ったことはあるはずだし、おそらくKHさんも僕の事を認識してくれているはず、という事でコンタクトを取ってみたら、快くPeak Districtを案内を引き受けてくれました。

KHさんが付き合える時はトラッドやったりボルダーやったりして、1人の時はマットをお借りしてボルダーをやってました。

66603254_2137883836320990_3528424476725215232_n.jpg

Peak Districtと言えばグリットストーンのボルダリングが有名です。
特にSheffieldのあるPeak District東側のStanage Areaは歴史のある超有名課題が並んでいます。

上の写真でわかるように、10~20m程度の崖が数キロにわたって続き、この崖でトラッドクライミングをしたり、下に転がっている岩でボルダリングをします。

また、石切り場の跡地でのクライミングも盛んです。
下の写真も石切り場でのもの。

67341359_2160755660700474_2978417656358502400_n.jpg

垂直にスパッときれていて、クライミングとしての面白さは天然の岩よりも上かもしれません。
写真は「The Mall」(VS 4c)というきれいなクラック。
グリットストーンは水平クラックが多いけど、この石切り場エリア(Millstone Edge)は美しい縦クラックがあって登攀意欲が湧いてきます。

あ、でもクラックが無い部分もEグレードつけて登られてます。
けっこう、「あ、それ、フリーソロってことね」って言うルートも多くて嫌になっちゃいます。
なんていうか、「そもそも人工的に作られた岩場なんだからボルトを打てばいいのにな」って僕は感じてしまいます。

今回は天然グリットストーンのE1ルートを3本リードしましたが、どれもそれなりに怖かったです。
クラックであればどこでも取り放題だから怖くないけど、グリットストーンの場合はとれる場所が限られていて、試練を与えてくれます。E2でも怖気づいて逃げてしまいました。

それと、終了点が無いので、リードフォローが必要です。
つまり、終了点構築能力など、総合的な岩場でのスキルがリーダーは必要です。
簡単なルートもたくさんあるので、色々な技術を習得するのに最適な岩場だと感じました。

さて、今回登った課題の中でも特に素晴らしかったのは、下のトポの表紙を飾る「Not be Taken Away」(6c)です。

66421674_2134658806643493_1670643966342594560_n.jpg

66432573_2134658713310169_162743139843440640_n.jpg

某日本人有名クライマーがこの地を訪れた際には「楽しすぎて2回登った」とブログに書いてありました。
スタートが核心で、上に行くにつれて簡単になります。だけど、最後まで露出感はすごくて、背後に空間の広さを感じることができます。
僕はマット1枚で1人でトライしました。
斜めに登るので、マットの位置が問題なのです。最後のマントルは落ちそうも無いし、落ちたらどっちにしろ絶対に怪我をするので、中間あたりに置くのが正解でしょう。
だけど、とりあえずスタート練習のつもりでやっていたら、核心の1手が止まってしまい、そのまま突っ込むことに。

マットはスタート地点なので、もう、いつ落ちてもノーマット。
ホールドを探りつつ、確実なムーブで少しずつ。
消耗しすぎる前にクライミングダウンの余力を残すことも意識して、慎重に慎重に、だけど思い切って手を伸ばし、最後のガバへ。
これは爽快!

67257541_2160755837367123_5190786204227862528_n.jpg

けっこう暑い日が多くて、スラブ系は簡単なグレードでも怖かったです。
上の写真は「Crescent Arete」(5c)です。
トポには「この辺りで最も素晴らしい課題。何度登ってもprecarious(心もとない)。」って書いてあります。ま、そうは言っても5cなら大丈夫、と思って取り付いたら泣きそうになりました。
降りることもできないので、必死に完登。

KHさん曰く「地元の人はマットを大量に積んでトライする」とのこと。
フリーソロしたり、マット積んだり、よくわかりません。

下の写真も似たようなカンテスラブ系の「Technical Master」(6B)です。

67554097_2160755610700479_2343185005368311808_n.jpg

こっちの方がグレードはずっと高いけど、下地が良いのでトライはしやすいです。
ただ、僕が登った時は上部の岩が熱くて、かなり焦った。

さて、グリッドストーン以外にも石灰岩の岩場もあります。

66449251_2133011930141514_5427957433639108608_n.jpg

ハングが多く、雨の日でも登れます。
上の写真はLees Botomというマイナーエリアの「Goose Grease」(7B)にトライ中のKHさん。この後、見事完登。
僕はと言うと、最後の1手で落ちて終了でした。悔しいなあ。

Sheffieldの街から岩場までは車で15分ぐらいです。
なので、ランチに帰宅したり、平日の仕事後に岩場にいったり自由自在です。

67334383_2160755454033828_8688822722181988352_o.jpg

岩場のすぐ下のBamfordという小さな村のアウトドアショップにカフェが併設されていて、そこでランチを食べることが多かったです。
田部井さんの写真なんかも飾ってありました。
先日登ったSkye島Quillin山の絵もありました。

夜はKHさんの自宅の近くのパブへ。
ちょっと高台になっていて、Sheffieldの街を見下ろせます。

67290178_2137883816320992_6431644982376923136_n.jpg

最高だなあ。
「こんな生活していたら日本でクライミングできなくなりますよ。」と何回もKHさんに言っちゃいました。

67293511_2160755780700462_1848947592310816768_o.jpg

Sheffieldは、ジムより近くに世界的に有名な課題がひしめいています。
有名なクライマーもSheffieldに多く住んでいるそうで、全国規模のボルダリング大会なんかも開催されているようです。
この地を留学先に選ぶなんて、KHさん、さすがです。

67689560_2160755694033804_5320565306865745920_n.jpg

さて、これで今回の旅行の記録はおしまいです。
イギリス留学中にこんなにまともにクライミングができると思っていなかったので、嬉しかったです。
9月にチッペが来てくれる予定なので、その時にはまた楽しいクライミングをします!

☆Sheffield滞在中に登った課題☆

Flyig Buttress (HVD 4a)
Leaning Buttress Diretc (HVS 5b)
Flying Buttress Direct (E1 5b)
Chimes Start (6B)
Weed Killer Traverse (7B)
It Buzz Me (6B)
Crescent Arete (5c)
Scoops Groove (5a)
Not to be Taken Away (6C)
The Lone Arete (5c)
Lone Scoop (5c)
Bullworker (6B)
Steep Traverse (6C)
The Green Traverse (7A)
Pebble Flakes (5a)
Pebble Arete (5c)
Bogside Flakes (5b)
The Mall (VS 4c)
Great Portland Road (HVS 5b)
Technical Master (6b)
Zippattrocity後半 (6B+)
7 Ball (6C)
The Right Uniconquerable (HVS 5a)
The Left Unconquerable (E1 5c)
Millsome's Minion (E1 5b)
Goliathe's Groove (HVS 5a)
The File (VS 4c)




スポンサーサイト



Ben NevisのTower Ridgeを登った

イギリスの最高峰Ben Nevis(1344m)に簡単なバリエーションルートのTower Ridgeから登りました。

前日のQuillin縦走から車に戻ったのが23時頃。
そこから移動して、車の中で仮眠して、Fort Williamのスーパーが開く7時まで待って、水と食料を買い出し。
8時頃、北側の駐車場からアプローチ開始です。

67582489_2160433714066002_7587734575120384000_n.jpg

やべえクライミングで有名なBen Nevisですが、実は多くの観光客で賑わう、初心者向けハイキング系の山です。
と言うのも、山の北側は崖だけど、南側は広大な高原になっていて、そっち側から回り込めばダラダラ歩くだけで頂上に至るのです。でも、調べた限りではあんまり面白そうではないですね…。

67886669_2160434007399306_2486222727883522048_o.jpg

ということで、クライミングルートは全て北側です。
駐車場やアプローチの登山道はしっかり整備されており、何も心配はいりません。
クライミング前進基地となるCIC hutまでは2時間ぐらいです。何日間かクライミングするのであれば、ここに泊まらない手は無いです(事前手続きが必要です)。

67233223_2160433600732680_5581450674215845888_o.jpg

アプローチの登山道からは常に北壁がよく見えます。
今回登るのは、下の写真の右の方のタワーにダイレクトで突き上げるTower Ridgeです。
Ridgeの出だしにある丸っこい岩はDouglas Boulderと言う独立したルートなので、今回はそれを左側から巻いて、尾根に合流する、最も簡単なラインで登ります。

67761245_2160434214065952_4441032764300460032_o.jpg

Tower RidgeはDifficult、600mです。基本的にはコンテで登り続ける作戦です。
終わってみると、ロープは必要ないレベルでした。
前日のQuillin縦走よりもクライミングもルーファイも簡単でした。当然、ただただ上を目指せば良いだけなので。

67477286_2160434037399303_3466733439091212288_n.jpg

他のパーティーもいましたが、どこでも登れる感じなので、特に問題はありませんでした。
どうやら、ここもクライミングルートと言うよりはスクランブリングのルートと捉えた方がしっくりきそうです。

午前中は晴れると言う予報通り、とても気持ちの良い山登りができました。
ロープもハーネスも置いて、もっと軽い装備で登ったら、もっと快適だったことでしょう。

さて、どんどん登っていくと、あっという間に頂上と同じ標高です。
観光客から丸見えクライミングで頂上台地の一角に出て終了。

67285555_2160433200732720_5355978325833547776_o.jpg

本当の頂上はちょっと僕たちにとってはレベルが高すぎて諦めてしまいました。
ということで、頂上直下で記念撮影して下山です。

67354594_2160432367399470_5825663090192023552_n.jpg

CIC hutに戻るには、登山道から外れて急なガレ斜面を下降します。
手元のトポには道があるかのように書かれていますが、ほぼ踏み後は無く、ガレていて歩きにくいです。
と言っても、とにかく川沿いに谷を下れば必ずCIC hutに辿りつくし、滑落するほど急斜面ではないので、問題はありません。

67683194_2160433150732725_5753848900540694528_o.jpg

CIC hutまで来れば、あとは高速道路です。
バーッと走って、駐車場着。
その頃には、頂上付近は雲に包まれ始めました。
良い時間に登れてよかった!

67583426_2160433787399328_6317969301269643264_o.jpg

さて、Quillin縦走からの連続で、さすがに疲れているので、今夜はFort Willamでゆっくり過ごしましょう。

67418126_2160432744066099_3560071118612070400_o.jpg

Fort Williamの街はアウトドア観光都市と言った雰囲気で、アウトドア関連の店が多かったです。
さて、翌日からは完全な雨予報なので、これでスコットランドでのクライミングは終了です。

この後は、帰国するチッペと別れて、僕は一人でSheffieldに向かいました。
Sheffieldでのクライミングは次の記事で!

スカイ島で絶景Cuillin traverseしてきた


スコットランドの北の方にあるSkye島のCuillin山脈の縦走をしました。
結論から言うと、ものすごく気持ちの良い尾根歩きでした!

Skye島は日本人にはまだそんなに知られてはいないような気がしますが、絶景を楽しめる観光地として注目を集めつつあります。
その中でも登山(スクランブリング)で有名なのがCuillin山脈です。
この山脈の全山縦走はスコットランドで最も魅力的なルートとして知られ、多くの登山愛好家の憧れとなっているようです。

だけど、そのハードルはけっこう高いです。
標高は1000m程度ですが、この地での1000mは日本の3000mと同様の環境です。
鎖、梯子、道標、目印などは一切ありません。
3級程度の岩登りが随所に出てきます。局所的には5.9ぐらいの場所もあります。
懸垂下降を5回ぐらいします。
西穂高から槍ヶ岳よりも長いです。

槍穂との比較

上の画像にある通り、海沿いのキャンプ場からスタートし、南端のGaras-bheinnに登り、尾根伝いにBruach na Fritheまで行きます。そこから西の尾根を下り、ハイキングパスと車道を歩き、キャンプ場に戻る計画です。このように合理的な周回ルートにすると、ちょっとだけ端折ることになって残念ですが、ま、ほぼ全山縦走と言っていいでしょう。
右の槍穂と比べてもらうとわかると思いますが、ワンデイでやるにはそれなりに気合が必要な距離です。

66896146_2147388275370546_2340033680489054208_o.jpg

装備は、60m1本、カム小さめ1セット、スリングなど、クライミングシューズ、水2L、食料、地図、トポ、雨具、防寒具。
6時頃に駐車場を出発し、まずはハイキングパスを進みます。

67174239_2147394162036624_8919728762539474944_o.jpg

ハイキング道はそのうち消失するので、あとは地図を見つつ、やや標高をあげながらトラバース。
基本的にトレースはないのでルーファイが必要でした。

最後は急なガレを汗をかきつつ直登すると、ひょっこりと稜線に出ます。

67165047_2147394042036636_1244292436998488064_n.jpg

海側から登りはじめたのに、尾根の向こうにはまた海が見えるということに驚きました。
なんと、海と海に挟まれた狭い稜線を歩いていくことになるのです。
この時点では雲の中でしたが、予報では翌朝までは快晴です。そのうち晴れるでしょう。

67244777_2147394065369967_1525248259537240064_n.jpg

尾根沿いはよく踏まれていて歩きやすいです。
クライミングパートもよく登られていて、落石などの心配もほとんどありません。
基本的には忠実に尾根を辿るだけなので、ルーファイも簡単なのですが、時々、小さなピークをまくような部分があって、そういう所ではけっこう悩みました。登っていいのか、右にまくか、左にまくか、小さくまくか、大きくまくか。

67424076_2147394262036614_2594712991895126016_n.jpg

はじめのうちは走れる尾根もあったのですが、徐々に岩パートが増えてきて、2級ぐらいのクライミングが続くようになります。

66405146_2127080067401367_1425924061325688832_o.jpg

上の写真は「Inaccessibleピナクル(アクセスできない岩塔)」の頂上です。
このピナクルは登らなずにまくこともできますが、このピナクルがこの山の山頂なので、登らないとなんか残念な感じになってしまいます。槍の穂先に登らずに縦走を続けるような感じです。

67427774_2147389545370419_3904309818218774528_o.jpg

頂上にはガイドパーティーがいて、しばし懸垂待ち休憩。

ガイド「Whole traverse(全山縦走)?」
僕「そうだよ」
ガイド「今日は全山縦走にもってこいの最高の天気だよ」
客「スコットランドはいつもこんな天気だぜ!」

そういう冗談が言えるぐらい、普段は天気が悪いのでしょう。
全山縦走はロープ37.5mあれば足りるそうです。

さて、さくさく登ってきたので、もうそろそろ終盤かと思ったら、まだ半分も来ていない。えらいこっちゃ。
槍穂と違って、ロープを出す必要があるのと、ルーファイが必要なこともあって、感覚よりもスピードが遅いようです。

ということで、ここからは歩きに集中。
できれば明るいうちに車道までは下りたい。あばよくばホテルやパブの空いている時間に街まで移動したい。

66321939_2127080497401324_5157660611827466240_n.jpg

が、冷静に考えて、どんなに早くても21時に車道着。
奇跡的にすぐにヒッチハイクに成功したとしても、街に着くのは23時ぐらい。
どうやら今夜の宿と食事は絶望的です。エスケープルートはいくらでもあるんだけど、ま、いっか。
それよりもこの尾根をしっかり楽しみたい!

67067588_2147393978703309_4116706117193564160_n.jpg

終盤になるにつれて、地形の複雑さが増してきます。
特に嫌らしいのが数多くの「ギャップ」です。
懸垂で下りて、クライミングで登り返すものもあれば、写真のように「またぐ」ものもあります。

もう最後のピークも見えているのに、このギャップのせいで何度もロープを出し、なかなか近付きません。
すでに14時間ぐらい行動しているので、疲労も現れてきました。

でも、天気は最高で、景色は感動的な美しさで、縦走が終わってしまう事が残念でした。
装備を持ってビバークしたかったなあ。

最後のピークで唯一のツーショットを撮って、あとは下るだけです。

67304250_2147388202037220_7118280467685572608_n.jpg

地図を読む限り、下山に利用する尾根は単純な地形で、ロープも必要なさそうです。

66363257_2127079604068080_6791110419084738560_o.jpg

広い尾根をただただ、夕日に向かって下りていくだけです。
一日歩いた充実感、エスケープせずに目標を完遂した満足感。緑の大地にオレンジの太陽。
こんなに美しい景色は、これまでの経験の中でもトップレベルです。

ハイキングパスに合流し、1時間歩くと車道に出ました。22時30分。
あとは1時間半の車道歩きです。
山の上は、今、まさに陽が沈むところのようです。

66433016_2127078974068143_4563120585533554688_o.jpg

ほんの数分間、岩肌がピンクに輝きました。

Cuillin全山縦走。
これはおそらく、ハイキングでもロッククライミングでもなくて、スクランブリングという分野に分類されると思います。
日本ではあまり馴染みの無い分類ですが、山岳地帯のポピュラーな夏のバリエーションルートはほとんどスクランブリングでしょう。北鎌尾根とか北方稜線とか八峰とか前穂北尾根とか北岳バットレスとか。つまり、歩きとクライミングの中間ぐらいの認識で良いかと思います。
僕は、こういう登山が大好きです。ちょっとスリリングで、でもスピーディーに行動出来て、ダイナミックに変化する景色を楽しめる。ロープワーク、クライミング能力、体力や装備の軽量化といった、色々な能力や経験が求められるのも魅力的です。日本でもこういう形態で山を楽しみたいのですが、主要な尾根はだいたい登山道として整備されてしまっています。
それはそれとして仕方ないのですが、僕が少し気になることは、日本では、本来スクランブリングとして扱うべきルートを無理やり登山道にしている場所が多いことです。それによって、実力以上のコースに人が来てしまっているように感じるのです。道を整備すればするほど人が集まり事故が増えるというジレンマですね。

さて、1時間半の車道歩きを覚悟して歩き始めて20分。なんと最初の1台が止まってくれました。
ありがたく乗せてもらい、キャンプ場の駐車場到着。23時。約18時間行動でした。
ネットの通じる場所まで移動して、前日の残りのポテチとワイン飲んで仮眠。
翌日はイギリス最高峰のベンネビスに登ります。

Glen Coe (嘆きの谷)でクライミング

続きを読む

両親がベルファストにきた Belfast with parents

両親とロンドン旅行を楽しんだ後は、そのまま一緒に僕の住む街ベルファストに移動しました。

下の写真は、留学先のQueen’s University Belfast です。
立派な建物ですが、僕が所属する研究室はちょっと離れた所にあって、この建物を見るのも久し振りです。



チッペを僕のラボにも連れていったのですが、なんとボスは休暇中で、そのせいなのか他のラボメンバーも殆ど居ませんでした。イギリスっぽいですね。

泊まったのはEuropa Hotlという老舗ホテル。
これまで最も多く爆撃されたホテルとしてギネスに載っています。
90年代まで、ベルファストは紛争の中心地として有名でしたが、今は殆どその面影はなく、平和な街です。

ホテルからは僕が住んでいる大学の寮や、いつも行くパブが見下ろせます。

201907121838408ed.jpeg

翌日はレンタカーで世界遺産のジャイアンツコーズウェイへ。
おそらく北アイルランドの観光客の殆どが訪れる場所です。というか、有名な場所はここぐらいしかありません。

途中で、なんか最近観光地として売り出し中の並木道を通りました。

20190714181014015.jpeg

ゲームオブスローンズの舞台とかなんとかで、それなりに人気スポットのようですが、ドライブしていればもっと素晴らしい道はいくらでも通る気がします。

ジャイアンツコーズウェイはビジターセンターでお金を払って日本語の説明ヘッドフォンを借ります。
必ずしもビジターセンターに立ち寄らなくても見学は可能な気もしますが、ヘッドフォンがあった方が楽しめます。

20190712183843eb7.jpeg

大抵の絶景スポットは、想像以上の迫力とか美しさがあるものですが、ここは残念ながらウェブ上の写真と同じぐらいの感じでした。もちろん、凄い景観であることは間違いないです。
ただ、ここより遥かに巨大で独特な岩をたくさん見ている(登っている)から、この程度の岩では感動はしません。

2019071218384220d.jpeg

ジャイアンツコーズウェイは巨人が創ったらしく、巨人の所有物も色々あります。
下の写真は「巨人の靴」もしくは「巨人の椅子」らしいです。

20190712183845716.jpeg

「靴」なのか「椅子」なのかでだいぶ大きさが変わりますね。
「巨人のオルガン」なんかもあります。

ジャイアンツコーズウェイは北アイルランド随一の観光地ですが、満足度はあまり高くありませんでした。
というのも、値段が高い、その割に説明が中途半端で「巨人伝説」についても「科学的な岩の成り立ち」についても子供騙し的で納得できなかったからです。そして何より景観そのものがそれほど魅力的ではありませんでした。

それと比べるフェアヘッドの方が物凄い景観に感じます。
フェアヘッドはジャイアンツコーズウェイの近くのシークリフですが、柱状節理はジャイアンツコーズウェイの10倍ぐらいの大きさです。
柱状節理の化け物です。ジャイアンツコーズウェイを創った巨人なんか軽く踏み潰すぐらい巨大な何かが創ったに違いありません。

2019071218384668a.jpeg

残念なのは、クライマーしかその巨大柱状節理を見ることができないこと。
ということで、両親にはその辺を散歩してもらって、僕たちは一本登りました。

20190712183837965.jpeg

HVSの2ピッチに2時間かかりました。
やはりこの岩場は長く厳しいですね。

この後、両親は帰国。
僕とチッペはスコットランドへクライミングトリップです。

両親とロンドン旅行 London trip with parents

チッペと両親がイギリスまで来てくれたので、僕も一緒にロンドン観光をしました。
「一緒に行動する限り全てのお金を両親が出す」ということなので、ここぞとばかりに両親から搾取するのが今回の旅行の目的です。

My wife, Chippe, and my parents visited me. We enjoyed looking around London city.

ロンドンのヒースロー空港に集合してからタクシーでホテルに移動しました。僕とチッペだけならあり得ない移動手段で、あり得ないグレードのホテルです。と言ってもホテルのサービスも施設も海外クオリティでイマイチ。でも両親の金なので痛くも痒くもありません。

After getting to Heathow, we move to hotel by taxi.
As my parents offered me to pay for everything, I booked a exclusive hotel where I've never stayed.

ロンドンは10時ぐらいまでは明るいので、さっそくプシュ。
※缶ビールではないからプシュじゃないって御指摘もありますが、これは心の喜び弾ける音なのです。

Just after checking in the hotel, we took a pint.



2日目は衛兵交代式見学がメインです。
僕はあんまり興味ないけど、スポンサー(両親)を満足させるためにはとりあえずマストイベントは抑えておく必要があります。

The 2nd day, we saw the ceremony of the Changing of the Guard at Buckingham Palace.
Actually, I am not very interested in that kind of event, but I need to take them to famouse point in London.

201907101741407a3.jpeg

午後はマスト見学ポイントを自転車で周ります。
ロンドンでは24時間300円で自転車乗り放題なので、地下鉄で移動するよりもお得です。
ま、今回はスポンサー付きなので全てタクシー移動でも良いのだけど、晴れていれば自転車が1番気持ち良いでしょう。

In the afternoon, we went to a lot of place by bicycle.
Using bicycle is cheaper and more refreshing than using subway.

20190710174137e6e.jpeg

3日目も自転車で色々と見学です。
ロンドンでは博物館や美術館が無料なので、これらを周るだけでも十分楽しめます。
しかし、せっかく金が出るのに無料施設に行ってもしょうがないので、動物園とか教会とか観覧車とか有料施設ばかり行きました。

The 3rd day, we went to church, zoo, and so on.

2019071018054710f.jpeg

この日の夜はミュージカル「オペラ座の怪人」を鑑賞しました。
数ヶ月前に良い席を予約しておいたのですが、父はほぼ爆睡でした。それでもお金を出してくれるので何の問題もありません。

We wached a musical "Phantom of the Opera".
I booked good seats 4 months ago. But my father fell asleep during the musical.

4日目は両親の希望によりコッズウォルズ地方へ行きました。
元々はレンタカーを借りて自由気ままに日帰りトリップの予定でしたが、せっかく金が出るので日本語現地ツアーに参加しました。

The 4th day, we joined one day excursion to Cotswolds.

僕はこういうツアーに参加するのは初めてだったのですが、効率的に行くべき場所を周れるのでいいですね。超気楽だし。
今回はコッツウォルズ地方の4つの村を周るツアーでした。それぞれの村の滞在時間は1時間ほどで、その間は放置されます。昼食も好きな店で好きに食べてねって言う放置スタイル。それを見習って、このツアー中は僕も両親を放置。ちゃんと昼食とか食べられたかどうかは知りません。
当然、僕とチッペは昼からプシュです。

We visited four small beautiful villages.
I and Chippe left my parent alone deliberately. They tried to order lunch themselves.

201907101741432f6.jpeg

大英博物館でマンガ展をやっていたので、これは是非とも見たかったのですが、満員で入場できず。
ロゼッタストーンとかミイラとかと並んで日本のマンガ文化が展示されるなんて胸熱ですね。

I wanted to see Manga exhibition, but I could not because it's full.
I am very ploud of Japanese Manga culture.

201907101741425ad.jpeg

8月までやっているので、時間を見つけてまた来ます。

I'll see Manga exhibition next time.

あとは、ハリーナンチャラの真似事したり、

20190710174140508.jpeg

予約可能な最も高い日本食レストランで神戸牛と寿司を食べたり(当然、親の金で)、
Enjoyed exclusive Japanese restaurant by parents' money.

20190710174144a97.jpeg

朝ランして野鳥たちの睡眠を妨害したり、スリにあったり、万引現場に遭遇したり、ビルとビールを間違えられたり、色々ありましたが、概ね楽しい旅行でした。金がかかってないし。

20190710174144140.jpeg

この後は、みんなで僕の住む街、北アイルランドのベルファストに移動しました。
その記事は次に投稿します。

Next, trip to Belfast.






プロフィール

pecoma

Author:pecoma
こんにちは!
いつも笑顔のペコマです!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カウンター
ランキング

FC2Blog Ranking

カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR