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Mourne Mountains でトレランとボルダリングをした

まだハーフマラソンの疲れはだいぶ残っていたけど、晴れ予報の週末なので山に行かないわけにはいかない。
I still have sore legs, but I MUST go to mountain because weather forecast says it will be fine.

Mourne Mountainsについてはこのブログでも何回か紹介しているが、ベルファストからバスで1時間ぐらいの人気アウトドアスポットで、北アイルランド最高峰のSlieve Donardを有する。
クライミングエリアとしても有名だが、一番近い場所でも1時間程度のアプローチが必要。僕のようにマイカーが無い人は、15kmのロードを歩いてから1時間のアプローチをこなすか、山を越えて数時間のアプローチをこなすかの選択を迫られる。
As I don't have a car, I need to walk a lot.

ほとんどはルートで、ボルダリング課題は少ないけど、その質とロケーションは素晴らしいということなので、今回はボルダリングをしに行きました。

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海辺の停留所からスタートし、最高峰Slieve Donardのコルまで登って、そこから広大な谷を下り、反対側の山に登り返すと、目的の岩に辿りつきます(通常はそちら側の登山口から1.5時間ぐらい)。
走って4時間。
たぶん歩いたら6~8時間。
It took 4 hours to get the bouldering area by running over the mountais.

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疲れたけど、素晴らしロケーションと課題の質の高さにテンション鰻登り。
I was tired, but the location and quality of the probrems were owesome.

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今回登った課題の中で一番印象的だったのが、「JD probrem」 (7a)。ホールドはでかいけど、苦手なスローパー系で苦労しました。マントルもアンダーなので怖かった。
Red pointed.

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これは「triggers」(7b)。見た通り、下のホールド2つからでっかいbowlにランジ一発。
こういうのは得意なので登りたかったけど、ランディングが気になり思い切れず。中途半端に手を伸ばしても届きませんでした。
Not done.

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「The piano」(6b)。もう下山予定時刻だったけど、とりあえず見にいったら、すぐに登れそうだったので急いでトライ。
ロケーションが最高なので動画撮影しながら登って、オンサイト成功。気持ちいい!
Onsighted.

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バスの時間に合わせて下山して、停留所でバスを待つも、予定時刻になってもバスは来ない。
おかしいな、と思って時刻表をよく見ると、7月から運行開始だと!?

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しょうがないので15kmロードを走って帰りましたとさ。
I was planning to go back Newcastle bus stop by bus but they didn't start working yet.
So I had to run another 15km.

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ハーフマラソンの疲れを抜くぐらいのつもりで来たのに、完全にダメージが蓄積されました。
とりあえず肉とアルコール補給して、回復に努めます。
I needed to wolf down meats to recover.

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初めてのハーフマラソン in Lisburn

同僚に誘われて、ハーフマラソンに参加しました。
I've done half marathon race in Lisburn.

1ヵ月前にフルマラソンは経験していたのですが、やはりそれなりに緊張します。
今回は同僚の協力もあったので、荷物とか移動とかの心配も無く、レースに集中することができました。
Although I completed full marathon one month ago, I felt a little nervous. Thanks to Karis and Michel, I didn't worry bout moving and baggage, and I could concentrait on the race.

今回の目標タイムはサブスリーと同程度の1時間24分台としました。
フルマラソンでは3時間10分と、サブスリーにはほど遠い結果でしたが、これは明らかに脚の耐久力不足が原因なので、ハーフならやれるんじゃないかという目論見です。
My target time was sub 1h25m.

過去の記録を見ると、このぐらいのタイムはだいたい30番前後なので、そのぐらいの位置に並びました。
そしたら、ほんのちょっと公式サイトの写真に写ってました(赤矢印)。

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僕はランニング用の時計を持っていないので、ペースは他人頼りです。
うまく目標タイム近くの集団を探すことが重要になってきます。
スタート直後にすっ飛ばすエリートランナーと勘違いランナーに惑わされないように注意して、安定していそうなベテランランナーに付きました。30番前後の5人ぐらいの集団です。
体感ペースは4分ジャスト。おそらくキロ4分設定の集団でしょう。これで一安心です。

全くアップをせずに走っているので、2kmぐらいで苦しくなってきますが、これは想定内。いつもの練習でも同じです。ちょっと我慢すれば「無」の時間がやってきます。
ただただ集団の一部として存在するだけ。なんだか不思議な感覚ですよね。

さて、なんか速いなあとは感じていたものの、7kmぐらいで明らかに速すぎると確信。
マイルとかキロとかごとに周りのランナーのラップを刻む音が鳴るので、タイムを訪ねると、80分ペースであることが判明。
やってしまった!
4分の予定が3分47秒に!レースでは自分の感覚が狂ってしまうようです。
僕はこのペースでは10キロがギリギリ。20kmはまず無理です。

今はまだ付いていけるけど、限界まで付くとフルの時のように完全に脚が死ぬかもしれない。
その心配があったので無理はせずに少しずつ集団から遅れて、自分の感覚を頼りに走りはじめました。

他のこぼれてきたランナーや後ろから追いついてきたランナーなんかと小さな集団を作ったりしながらなんとかペースを維持しようと試みました。
しかし、どうしても先への不安と疲労から、「ちょっと楽なペース」に抑えてしまっていた気がします。おそらく4分10秒前後だったのだと思います。
それでもけっこう苦しくて、「もうやめよう」「あそこまで走ったらあとはジョグで完走さえすればいいや」「楽しむのが目的だからちょっと歩こう」なんて言う考えが何度もよぎりました。でも、後悔するのは自分だってことも知っているので、とりあえずは何も考えずに野原とか牛とか遠くの丘とか眺めながら走り続けました。

そうしたらどうにかこうにか残り5km。
ここまで来たら最後まで走るか…せっかくなら良いタイムで…
という事で力を絞り出してスピードを上げようとするも、体が思うようについてきません。それでも何とか前のランナーの背中を必死に追って、頑張りました。

残り2kmで60歳ぐらいのおばあさんに抜かれて、「なにくそ!」と食らいついたり、周囲の声援を受けてうまく自分を鼓舞したりしつつ、なんとかスピードを上げながら残り100m。
電光掲示板には1時間24分台の表示が。おお!まだ間に合うかも!
ラストは「まだそんな力があったか」と自分でも驚くようなダッシュをしてなんとか24分57秒でフィニッシュ!
Finished 1h24m57s.

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最後にダッシュできるぐらいの余力があったので「中盤で楽をしすぎたな」とか「あのおばさんにもっと食らいつけばよかった」とか色々考えてしまいます。
練習の時の方が辛いような気もして、「せっかくのレースなのに出し切れなかったな…」なんて思ったりもするのですが、翌日の筋肉痛は普段の練習よりも遥かにきついので、「それなりに頑張れたのかな」と納得したりもします。
やっぱり練習とレースでは発揮できる力が違うのでしょう。レースでは知らず知らずのうちにそれなりに追い込めているようです。

さて、公式サイトのリザルトでは、制限時間内完走者1022名中30番でした。

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先日のフルマラソンは3754人中252番でした。
小さな町なので、出場選手はほとんど被っていると思うのですが、ハーフでは上位3%なのに対し、フルでは上位7%です。
やはりフルマラソンは完全に失敗レースだったことがわかります。
ちなみにフルで上位3%のタイムは2時間57分台でした。これは励みになりますね。

フル完走時には、もう歩くことも立つことも出来ず、その場で倒れることしかできませんでした。シューズを脱ぐために足を曲げることもできず、どんな小さな段差も超えられず、僕はいったいどうやって家に帰ればよいのだろうか、と途方にくれました。
レース翌日も歩くことが非常に困難で、仕事を休もうか、タクシーを使おうか、迷いました(結局いつもの5倍ぐらいの時間かけて歩きました)。

今回のハーフでは全くそんなことは無くて、ただの「ひどい筋肉痛」です。
通勤も普段の1.2倍ぐらい時間がかかる程度です。
それでも筋肉痛が嬉しくて、立ち上がるたびに、にやついちゃいますね。

徐々にマラソンが人気な理由がわかってきたような気がします。
苦しいんだけど、なんだか幸せなんです。

次のレースは9月のハーフマラソンを考えています。
きちんとキロ4分を突破して23分台が目標です。

My next race will be Belfast city half marathon in September.

Fairheadでクライミングした

Dumbartonでのクライミングから引き続き、コミネッチさんとFairheadでクライミングを楽しみました。



Fairheadは北アイルランドのシークリフで、一番高い所で100m近くあります。
基本的には垂壁で、柱状節理が崩壊することによるハングやレッジが随所に見られます。
柱状節理の権化みたいな巨大な岩柱(幅5m、高さ80mぐらい)の間をチムニーで登るルートがあるかと思えば、のっぺりしたフェイスのひびにナッツをきめながらランナウトするルートもあります。当然、ボルトはありません。

アプローチは雲ノ平のような草原を10分ほど歩きます。
この草原の向こうに海があるなんて信じられないのですが、「そろそろ芝生の縁だな」という予感は全くないまま、急に地面が消えて空中になります。夜とか霧とかだと、本当に危険です。

あと、牛が巨大です。

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エメラルドグリーンの芝生に転がるボルダーを支点に100mロープをFIXして懸垂で降りるのがFairheadのスタイルです。
歩いてアプローチもできますが、時間もかかるしアプローチシューズの回収なんかも考える必要があります。なので、上の芝生で登攀準備をして、シューズをはいて、懸垂して、リード&フォローで芝生に戻ってくるっていうのが最もスマートです。

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上の写真は最も柱状節理が発達しているエリアにある「An BealachRunda」(E1)です。
おそらく世界中でここでしかできないんじゃないかっていうような登攀体験ができるルートです。だって上の岩柱って壁本体から離れていて、柱の周りを一周できちゃうんだよ。この岩はどうやってここに浮いているのか理解できません。

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上の写真は、逆に節理が発達していないエリアにある「Face Value」(E4)です。ルート名の通り、クラック指数は低く、ほぼフェイスです。僕が担当した2ピッチ目には写真のようなハングもあって、スポーティーなクライミングを(ナチュプロで)楽しめます。

この一週間のベース基地は我が家でした。

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我が家と言っても大学の寮なので、人を泊める環境では全くないのですが、コミネッチさんは快適そうに暮らしていました。

初めてFairheadを訪れた日のこと。
駐車場で準備をしていると、薄汚い(クライマーっぽい)老人が「わかんないことあったら教えるよ」と話しかけてきました。
ありがたくアプローチのことや懸垂のことなんかを教えてもらったのですが、実はこの老人はMr.Calvin Torransという大クライマーでした。

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76歳のCalvinさんは、50年間にわたりFairheadで登り続け、膨大なルートを拓いたクライマーです。
E3ぐらいまでの星付きルートはほとんどCalvinさんが初登です。トポのHistry部分の著者でもあります。

その後もロープを借りたり、お茶やケーキをごちそうになったり(彼のバンの中で!)と、大変お世話になりました。
トポの写真にサインを貰って、フェイスブックにアップしたら、すぐに多くのクライマーから反応があったことからも彼の人気が伺えます。

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長年にわたり夫婦で世界中を旅しながらクライミングを続け、多くのクライマーから親しまれている老夫婦が輝いて見えました。ちなみに子供は3人いて、「クライマーじゃないのか?」と聞いたら「そうしたかったけどね」とのこと。

さて、今回の旅のハイライトは何と言ってもコミネッチさんの「Below and Behold」(E7)のトライです。
下の写真の凹角を登り、いきどまりのハングを右に抜けて再度凹角に入り、次のハングは下を左にトラバースします。トラバース終了後は、垂壁を少し登り、そこからなんと2mの横っ飛びランジ!その後は垂壁を終了点まで登る65mのロングルートです。

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YouTubeにアップされている、初登者のRicky Bellのランジでのロングフォールシーンは有名です。
ハングしたトラバースの左はじのナッツが最終プロテクションで、そこから数メートル登ってからの2mランジなので、フォールの距離と振られは半端ないです。
コミネッチさんはFIXロープにぶら下がって練習をした後も、リードするかどうかずっと迷っていました。

「危険」と「恐怖」を混同してはいけません。
「危険」は避けるべきもので「恐怖」は乗り越えるべきものです。

コミネッチさんのリードトライは、とても勇気のいるものでしたが、見事「恐怖」を乗り越えました。
残念ながら完登はできませんでしたが、UKトラッドとアルパインクライミングに共通する面白さも垣間見ることができました。
2週間の間に10mフォールを2回止めることになるとは思ってもいませんでしたが…。

週末にはFairhead Climbers Meetingが開催されました。

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これと言って大したイベントは無いけど、クライマーが集まって、ワイワイ登る感じです。
夜はゲストスピーカーのプレゼンがあるのと、会場となっている農場のオーナーがビールとハンバーガーを売っていました。
日本とは時間の感覚が全く異なり、プレゼン開始は23時過ぎ、終了は24時過ぎでした。

そして、朝も遅い。僕たちは9時半頃に岩場に着いて「出遅れたかも」と思っても、たいてい一番乗りです。
昼ぐらいからちらほらクライマーが現れます。きっとみんな明け方まで呑んでいるのでしょう。

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上の写真がキャンプサイト全景です。
僕たちはテントが無いのでキャンプはできませんでしたが、こんな環境でクライマーしかいなかったら、そりゃあ呑むよな、って感じです。

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この2週間、DumbartonとFairheadで登りましたが、なんとなくEグレードの雰囲気もつかめてきました。
僕はE3のオンサイトとE5のレッドポイントが最高でしたが、レッドポイントに関しては日本のクライミングとそんなに大きな差は感じません。
UKトラッドの神髄はオンサイトトライにあると思います。E3は5.11-ぐらいなので、ボルトルートであればオンサイトできて当然のグレードです。もしくはクラックルートであればいつでもプロテクションがとれるのでそれほどプレッシャーはありません。
しかし、UKトラッドではフェイスでもスラブでもナチュプロなので、オンサイトでとりつくには覚悟が必要です。
今回オンサイトしたE3も、ハング下の120cm伸ばしたカムを最後にハングを超えなければならず、気合が入りました。

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また、HVSなどの簡単なグレードでも危険が伴うことを感じました。
これは5.9とかなので、普段ならピクニック気分で登れるグレードです。ところが、取れる所できちんとプロテクションをとらないととんでもないランナウトを強いられるし、かといって取りすぎると玉切れのリスクもあります。支点構築のことも考えなければなりません。
それと、ワイドはやっぱり難しいです。どこの国に行っても5.10のワイドに苦しめられますね。
という事で、グレードの低いルートでもそれなりの充実感を味わえるのがUKトラッドの特徴だと感じました。

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僕は仕事をしながらだったので、十分付き合う事ができず申し訳ありませんでしたが、コミネッチさんとの生活もとても楽しかったです。

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僕の留学は今年いっぱいだけど、Fairhead meatingの時期にはまたこの地を訪れたいと思います。
日本からは遠い岩場だけど、訪れる価値は絶対にあります。
キャンプ道具を持って、わいわい行くのも楽しそう!今度は日本から遠征隊を組んで行きましょう!
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こんにちは!
いつも笑顔のペコマです!

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