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谷川岳の烏帽子南稜を登った

日曜日に谷川岳の烏帽子南稜を登りました。
チッペがカナダから帰ってきた週末、天気も時間も中途半端な感じで何をするか迷ったけど、初めて谷川のバリエーションをやってみることに。
これが大正解!

初めての一ノ倉沢なので素直に南稜。
核心は一番に取り付くこと。落石のリスク、時間切れのリスク、事故に巻き込まれるリスク、全て1番に取り付くことで大幅に少なくできます。しかし、前日の夜は用事があって前泊はできない。となれば早起きするしかない。

という事で、1時30分に自宅出発。
3時30分、ロープウェイ駐車場着。



これでは出合幕営組に負けてしまうので、林道を小走りでアプローチ。
出合ではテントが数張り。ここからが勝負。

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雪渓はアイゼン無しでも突破できるだろうけど、装着した方が早いと判断。
ほぼ雪渓の上を歩いてすぐにテールリッジに到着。乗り移りも問題無し。
同時着の2人組と、すぐ後ろにも2人組。

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テールリッジはFIXがあるので、がんがん登る。
このぐらいのペースで登ると大抵のパーティーはついて来られないけど、後ろの2人組はむしろ差を詰めてきているように見える。
どうやらうちらを抜かすつもりのようだ。

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中央稜には既にクライマーが取り付いている。今のところ南稜に人は見えないが、テラスまでは確認できない。

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南稜テラスに到着すると誰も居らず、無事に核心突破!
あとはのんびりクライミングするだけです。
テールリッジにも雪渓にも大勢のクライマーが居ます。30分遅かったら大変なことになっていたでしょう。

クライミングは終始霧の中。
暑くないのは良かったけど、濡れた岩が滑って思った以上に苦戦。
特に最終ピッチは外傾スタンスが滑って怖くて、カチを真面目に握りこんで登った。

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後ろの2人組は初心者連れにも関わらず良いペースで登ってきて、すぐに追いつかれる。でも、その後ろはついて来ないので、うちら2人と後続2人の4人でのんびり登る雰囲気。前も居ないし、後ろも居ないし、後続のお2人も同年代で色々お喋りできるし、楽しく登ることができました。

僕たちは当然、稜線に抜ける予定。
登れば雲の上に出られそうな予感だし、こんな渋滞ルートを懸垂で下りるなんて絶対に嫌だ。

終了点からは適当に踏み後を登る。
ルーファイによってはちょっと嫌らしい草付きなんかを突破することになりそう。
僕たちはどうにかロープを出さずに5ルンゼ頭着。

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突然、雲の上に出て、すぐ近くに山頂が現れた!
途中の脆い岩で一回ロープを出した。

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これまでの霧の中から一気に視界が開け、気分は最高!

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2000mに満たない山でこんなにダイナミックに景観が変化するなんて。
林道の駆け足、雪渓歩き、霧の中のクライミング、嫌らしい草付き、雲海を突き抜けて稜線へ!

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谷川岳頂上は大勢のハイカーで賑わっていました。
西黒尾根をサクサクっと降りて14時頃下山。
ちょっと渋滞はあったけど17時半に帰宅。
自宅で改めてチッペの帰国祝いをしました。

初めての一ノ倉沢はとても気持ち良かったです。
これも全て1番に取り付けたからですね。これからも核心突破がんばります。
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サイクリングしたり焚火したりした週末

もう先週末のことだけど、初めてサイクリングをした。
色々楽しかったけど、一番印象に残っているのはサイクリストのマナーの良さ。これについては後ほど。



さて、数年前に通勤用にロードバイクを買ったけど、まさに通勤用で、通勤以外に使ったことはなかった。
今年度から職場に加わった同僚がけっこうガチな自転車乗りだったので、連れていってもらうことにした。

僕が伝えたことは以下の通り。

・心肺機能はそこそこ自信があるが、自転車に関しては完全に初心者
・午後早めに終了したい
・登り下りともに急すぎるのは避けたい
・爽快な道を走りたい
・少しは達成感もほしい

そうしたら阿須運動公園から名栗湖の先を周遊する52kmのコースを設定してくれた。

7時に阿須運動公園に集合。
走り出す前に、いくつか注意点。右左折停止のジェスチャー。必ず交通ルールを守ること。自分の安全は自分自身で確保することなど。職場では僕の方が立場が上なんだけど、当然そういう事は関係なく、しっかりとリーダーとして僕の面倒を見てくれようとしているのが伝わって信頼感が増した。要所要所でリスク管理なんかについても教えてくれて、この人は山で言う所の「自立した登山者」なんだな、と感じた。「自立したサイクリスト」なんだろうな。
最初はゆっくりペース。と言っても「スポーツ未経験者ではこのペースでもついて来られない人が多いです」とのこと。往路は登りベース、復路は下りベース。復路のために足を残す必要は無いので、往路の後半はちょっとスピードを上げてもらった。そしたら足がパンプした。パンプしたけど復路は下りなので気持ちよく走って3時間で終了。
体力的にはちょっと物足りなかったけど、初めてなのでこのぐらいで丁度良いでしょう。

さて、冒頭に書いた通り、一番印象に残ったのはマナーの良さ。
彼は真面目な顔で

「自転車乗りのマナーは良いです」

と言っていて、まさにその通りだと感じた。
今回のサイクリング中に交通違反をしている自転車は1台も見なかった。赤信号で止まるのは当たり前だけど、停止線も守るし、車の横をすり抜けもしない。止まる前や曲がる時は車に対して必ず合図する。対向車線の右折車が待ってくれるとしっかり会釈して感謝の意を伝える。信号がなくても一時停止では必ず止まる。

「誰か1人でもマナーを破れば、自転車乗り全員が悪く見られてしまう。ちゃんとやっている人はそのことを意識しているから自転車乗りのマナーは良いです。」

そうだよね。そうだよね。
ここでクライミングのこととか山のこととか書くのは野暮ったいからやめるけど、上級者ほどマナーを守る責任とそれを初級者に伝える責任があると思う。強い人よりカッコイイ。

それと、もう1つ印象に残ったのは、すれ違う時に挨拶すること。
車に乗っていたり、街中で通勤で走っている時には気が付かなかったけど、自転車乗りはすれ違う時にお互いに会釈してるんです。時には声を出して挨拶したり。
ま、色々な人がいるとは思うけど、総じて気持ちの良い人たちだなあって感じた。

そんなこんなで10時に阿須運動公園に戻ってきちゃって、帰宅するのも勿体ないので小川山に移動。
僕もマナーと挨拶を心掛けてトライしたら「ファルコダイレクト」(二段)が登れました。やっぱりマナーと挨拶は大切だ。だけど「バルカン」は登れませんでした。まだまだマナーと挨拶が足りてないことを実感。

焚火して、

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起きて、

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父の古希祝いに駆け付けました。
エクストリーム出勤。

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という事で、クライミング的にはイマイチな夏だけど、自転車に乗るのも有りかもって思った週末でした。
今週末は登山医学会。
こちらはこちらで色々と考えないといけないことがあるんだけど、とりあえず楽しんできます。
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