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ボルダリングクライマーの手指筋群の筋力特性っていう論文を読んだ

2015年の「登山医学」に「ボルダリングクライマーの手指筋群の筋力・筋持久力特性」という論文が掲載された。
これは西谷さんという方が何年も前からデータをとっているシリーズもので、前腕の太さとか、握力とか、色々と測定していて、その結果は一般向けにロクスノにも載ったし、実際に計測されたクライマーも多いのではないでしょうか。

今回掲載された内容の一部として「グレードと保持力は比例する」ってのがあります。
グラフにするとこんな感じ。

20160131165629144.jpg
※西谷ら(登山医学35:61-68,2015)をもとに作成

1.0ってのが自分の体重を保持できるってこと(ぶら下がれるってこと)。3秒間でOK。
で、数字が大きいほど保持力があるのね。

で、その内容は僕にとってはそれほど興味深いものでも無いんだけど、たまたま使っている道具がmetoliusのロックリンクスだったのね。これの1番下を指4本でぶら下がるんだって。
ってことで僕もやってみました。



僕の場合は右手の方が強いので、右手でやってみたらギリギリ3秒できるかどうか。
で、試しに弱い方の左手でやってみるとなんと余裕でぶら下がれるではないですか!もしかしたら+10kgぐらいいけるかも(その場合、計測値は1.17)。
まあグレードが二段ぐらいなので、妥当な値ですね。

でね、不思議なのはなぜ左の方が保持力があるのか。
普段トレーニングしていると明らかに右が強い。いつもは4本ではなくて3本でぶら下がってるんだけど、どう考えても右のが強い。

しかし、ロックリンクスの1番下に4本指でぶら下がる時だけ左が強い。不思議だ。
何回かやっていて気がついたけど、左はしっくりくるのに、右はどうもモジモジしちゃう。うまくフィットしない感じだ。
てことで両手を比べるとこんな感じ。

20160131164840856.jpeg

小指の長さが全然違う!
左手は小指が長いから4本の指がそろうけど、右手の場合は4本揃えようとするとどうにも力が抜けてしまうのです。
子供の頃からチェロを弾いていた影響なんだけど、クライミング始めてからこれを意識したこと無かったな。

現実のクライミングに影響することはほとんど無いと思うけど、指の形状によって持ちやすいホールドが変わるんですねってお話でした。

ちなみに右手は3本指で完全にオープンで持つと自重を支えられました。
これはきっと三段以上の保持力なので、グレードが保持力に追いつけるように頑張ります。なんちゃって。
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3000m28分?

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涸沢岳に登った

今年の初登山は涸沢岳でした。
3連休を使って涸沢岳西尾根から奥穂高まで登る予定でしたが、初日のコンディションが良さそうなので、ワンデイで行けるところまでトライすることに。

メンバーは僕とチッペと、沖縄で最も雪を愛するクライマーのコミーの3人。

新穂高温泉を3時半頃出発。
雪が多ければスキーアプローチなんかも視野に入れてたけど、その必要は全くなく黙々と歩く。
2時間ぐらいで涸沢岳西尾根の取りつき。すぐにアイゼン装着。

ソロクライマーのコミーは誰かと一緒に山に入るのは初めてとのこと。そんなことってあるか!?
山での判断の仕方とか、装備とかも一般常識と違っていて面白い。パーティーを組んだことが無いから山の常識を知らないのだ。と言っても危うい感じは全くなく、むしろ形骸化した常識にとらわれず、より合理的な戦略で山に挑んでいるように感じた。
そして歩くスピードが速い!
僕が気持ちよく歩いてついこれる人ってほとんどいないけど、コミーとはペースが合いそう。



森林限界を超えて開けた尾根の上に出ると、朝日が眩しい!
ここから先が核心部。
今回は実力の揃ったパーティーなのでロープは持たずにお散歩スタイル。技術的には八ヶ岳のバリエーションルートなんかよりも簡単です(もちろん気象条件とか距離とかは全然違う)。

P1090070.jpg

写真の奥のピークが涸沢岳。
ナイフリッジに初トレースを刻む心地良さ!

P1090091.jpg

12時頃、涸沢岳頂上に到着。
風は強いものの北アルプスの稜線としては穏やかな方でしょう。気温も高く、素晴らしい景色をしばらく眺めていました。

P1090095.jpg

13時をタイムリミットにしており、奥穂高には届かなそうなので今回はここで終了。
おそらく14時には奥穂高まで行けたと思うけど、リスク管理の点から下山を決断。色々な考え方があるけど、涸沢岳まで行けて、これだけ雄大な景色を楽しめたので満足して下山できました。

P1090109.jpg

自分たちのトレースを辿って下山。
途中、3パーティーが幕営してました。「明日は今日ほど良い景色は見られないだろうし、トレースは全部つけちゃったよーん、ぷぷぷ」って内心思いながら「頑張って下さい」って言って下山。
17時過ぎに駐車場に到着。

3日使うつもりが1日で終わったので、残りは肉食ったり、寿司食ったり、飲んだり、スキーしたりして過ごしましたとさ。
こうしてますます山から離れてしまうのでした。

2016年の抱負

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

2016年の抱負

①山に登る
基本的にはこれまでと同様、バリエーションルートから山頂を目指す登山に取り組みます。ただ、今年はソロ山行が増えるので、難易度よりもこれまで行ったこと無いピークをワクワクするスタイルで登ることを追求します。スキーを使った山行も増やします。海外も2回ぐらい行けそうです。

②ボルダリング強化
努力して強くなれないならしょうがないけど、やりもしないで年齢や忙しさを言い訳に弱くなるのは嫌です。強くなるにはそれなりの覚悟が必要ですが、家でゴロゴロする時間があるなら強くなるための努力をします。ジム環境は良いので最大限に利用させていただきます。

③走る
島に来てから、初めて「走る楽しさ」を知りました。3km9分台は目標ではあるけど、たぶん来月あたりに到達するので今年の目標ではありません。今年はフルマラソン完走とトレランとして山に関わることを目標とします。

④研究者として勉強する
今年の終わりには大学院で研究を始めます。テーマは高所脳浮腫を考えています。僕の研究が直接登山者に利益をもたらすかどうかは分からないけど、登山医学の発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。今年はその準備期間として勉強します。今年中に簡単なテーマの日本語論文で良いので数本投稿できたらいいな。

⑤さらなる飛躍の準備
人生にはどんなチャンスが転がっているかわかりません。来るべきチャンスに備えて自分の可能性を広げ続けることが生き生きとした日常につながると考えています。未来に楽しみがあるから今が輝くのだから。英語と自然科学を中心に幅広く学び、楽しみます。

⑥居心地のいい家にする
引っ越した家にはまだ数日しか滞在してないけど、帰りたい空間にしていきます。その肝になるのが妻を大切にすること。僕は掃除とかそういうのが苦手だからチッペに頼むしかありません。なので「ペコマが喜んでくれるようにお部屋を綺麗にしておこう」とチッペに思わせる必要があるのです。あと、1000円ぐらいの家具しか持ってないので、良い家具を少しずつ購入する。



以上です。
純粋な気持ちでまっすぐと未来に向かって歩く、そんな2016年になるといいな。
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Author:pecoma
こんにちは!
いつも笑顔のペコマです!

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