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質量保存の法則

「質量保存の法則」ってあるじゃん。
詳しいことは知らないけど、蟻の幼虫の質量が増えるには、それ以上の質量の「何か」が必要だと思うんだ。



部下が職場で育てている女王蟻は、順調に子育てをして、幼虫はすくすく成長。いくつかサナギもできた。
もともと1mm弱の卵だけど成長した幼虫は体長5mm以上。

ところで、女王蟻や幼虫たちに餌は与えていない。
水分しか与えていない。
幼虫はどうやって成長したんだ?

しばらく悩んでいたのだが、どうやらこれ以外に答えは無さそうだ。

「母蟻が体に貯めこんだ栄養を子蟻にあげる」

なんということだ。
哺乳類が哺乳類と呼ばれる理由は乳を与えるからだと思っていたが、なんということだ、蟻と哺乳類、何が違うというのだ。

母蟻は子蟻が働き蟻として餌をとってきてくれるまでは絶食する。その間、腹部に貯めた栄養を使う。
蟻の幼虫の質量が増えるのに必要なのは、餌ではなく母の愛だ。
どうやら母の愛に質量があるということだ。

部下だけじゃなくた、僕も蟻にはまりそう、なう。
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瑞牆で「ワイルドアットホーム」と「一粒の麦」と「Joyful Moment」を登った

最近の週末はだいたい瑞牆にいます。
秋にヨセミテに行くつもりなんだけど、今回ビッグウォールのパートナーはスーパー飢え過ぎクライマー、イサミ氏の予定です。
ということでイサミ氏と登ることも増えているのですが、イサミ氏は予想以上に花崗岩が上手い!ジムで登っている時から「きっと外岩で力を発揮できるクライマーだろうな」とは思っていたけど、こんなに強いとは。

土曜日はイサミ氏不在でチッペと2人でワイルドアットホームに。
イサミ氏の足を引っ張る訳にはいかないので「5.11では落ちないぞ」をスローガンにスタート。おらっちガンバ!

1p目。5.11c、ペコマ。はい、1ピン目でテンション。オンサイト失敗。だってビチョビチョなんだもん。その後はリングボルトにスリングアブミ駆使のA1祭り。ま、これはこれでエイドの練習ってことでいいや。

実質的には乾いている2p目からスタート。2p目、5.10d、チッペ。所々濡れているホールドを避けつつオンサイト!

3p目。5.11b、ペコマ。カチからのピンチで足がなくて落ちるの覚悟でデッドしたら登れた。オンサイト。これでイサミ氏も許してくれるかな。

太陽のテラス到着。あとは簡単、かと思ったら核心は5.7のダイクトラバース。なんじゃあれ。

日曜日は初めての奥壁。
イサミ氏も合流して3人で。
僕たちが3人で登る時はジャンケンでリードを決めている。勝った人がリード、2番が空身フォロー、3番が荷物持ち。

「一粒の麦」
1p目、チッペ。
2p目、イサミ氏。
3p目、イサミ氏。
4p目、イサミ氏。

イサミ氏「今日、グーしか出してないですよ。」

5p目、チッペ。(グーを出したら2人ともパーで敗退)
6p目、チッペ。

実は2ピッチ目でカムを落とすというミスをしてしまった(回収できた)ので、それを神様が見ていたんだと思うんだ。
こんなやつにリードなんかやらせられないって。

でも、僕だってリードしたい。ってことで続けて「Joyful Moment」へ。

1p目、イサミ氏。
2p目、ペコマ。きたー!やっと神様も許してくれたんだ。傾斜の強い壁でガバフレークガシガシ!最高だぜ!
3p目、ペコマ。きたきたきたー! オフィズスずりずり!ホールドあるしジャムも効くので易しいけど楽しい!
4p目、チッペ。

一応満足して下山。
さてさて、そろそろ梅雨に入っちゃうけど、まだまだ強くならないとな。
イサミ氏曰く「ジャンケンは頭脳戦」。

次は負けないぞ!おらっちガンバ!

女王蟻と卵

職場の部下が女王蟻を捕まえた。



年に一度の結婚飛行を終えたばかりのクロオオアリの女王が土に潜り込もうとしている時に捕らえたらしい。
体長30mmほどの巨大な蟻は、職場において気持ち悪がれることはあっても可愛がられるはずがないのは当然なのだが、非難されてしかるべき部下が飄々とした態度で「飼いたいです」と言い出したのには驚いた。
周りの反対を気にすることもなく「必ず卵を産むんです。見てみたくないですか?」と、クロオオアリの素晴らしさを語る部下がなんだか哀れで、それで僕は、観察日記をつけることを条件に蟻王国(飼育キット)を買ってあげた。

土の代わりに半透明の青いゼリーが密封された蟻王国の中で、女王は4つの卵を産んだ。
部下によるとまずは身の回りのお世話係を何匹か育て、安定したら自分は卵を産むことに専念するらしい。つまり、最初の数匹は女王と言えども自分で一人前に育てあげなければならないのだ。

青いゼリーを掘り、巣穴らしきものはできているのだが、卵はその中ではなくゼリーの表面に置かれている。上から覗き込むと女王は慌てて自分の卵を咥え、穴の中に隠す。4つの卵を隠し終えるとじっと卵の上で脅威が去るのを待ち続ける。暫く時間をあけてもう一度覗くと、もとの表面に卵は戻されているのだが、また慌てて穴の中に隠そうとする。蟻にどのぐらいの思考力があるのか、またはどのような本能が働いているのか僕にはわからない。もしかしたら凄くシンプルな行動様式なのかも知れない。
だけど、蟻の必死な子育ては、女王というよりは母のそれに近いように感じる。
僕も母にこうやって育てられ、そして妻は子供をこうやって守っていくのだろう。

職場で居場所のなかった蟻と部下だが、献身的な母蟻の態度に皆が興味を惹かれ、今や職場のアイドルになっている。卵の数が17に増えたので、蟻王国では狭すぎて困ったことになりそうだということで、もっと広い飼育キットを買ってあげた。部下も嬉しそうに蟻の世話をしている。
誰かが意地悪で「低圧チャンバーで高度20000mまで上げようぜ」(学生へのデモとして昆虫を低圧環境に晒すことがある)なんて言うと部下は一生懸命「ちょっ、やめて下さいよ!」と冗談が通じない様子。彼もまた蟻に特別な感情を抱いているのかも知れない。

今日、カブトムシを捕まえた。

20150604125259fe9.jpg

部下が言った。

「あ、こいつちょうどいいですね。今度チャンバー入れちゃいましょう。ぐふふ。」

女王蟻の観察日記にはこう書かれていた。

「卵の中央付近が茶褐色になってきた。間もなく孵化するだろう。楽しみ。」

僕は部下の観察が楽しい。

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