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天狗尾根の極上散歩

日曜日に日帰りで天狗尾根~赤岳~真教寺尾根に行きました。

「八ヶ岳に行きたい」と言うと、チッペのモチベーションがダダ下がり。曰く「ヤツはダサい」らしい。
こんなクールや山は中々無いぞ!って僕は感じているのですが、どうもアルパインクライマー的には八ヶ岳から得るものは無いらしいです。
そこを何とか押し切り、どうにか天狗尾根で納得してくれました。いつも僕に合わせてくれてアリガト。

日帰りなのでお散歩スタイル。
チッペはトレラン用のザック。



7時頃、美しの森出発。
8時半頃、出合小屋。

ここからは初めての場所だったけど、尾根伝いに登るだけなので迷いようが無いです。トレースもばっちり。途中に数か所幕営適地がありました。ロケーションも最高です。

ほどなくして岩場に突き当たると、順番待ちの列に追いつきました。
せっかくのお散歩が台無しになるので並ぶなんてまっぴらゴメン。と言う事で、瞬時に別ルートから登ることを決定。
一応ロープを出して、バンドを左上していい感じのチムニーを直上。そこでピッチを切って、その上のスラブを10mぐらい登ると岩場の広場に出ました。
写真はトラバース中のチッペ。

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最初はトライカムとか持っていこうと準備してたんだけど「どうせ残置あるでしょ」ってことでトライカムを車残置。
だけど、今回登ったラインはまさに凍ったクラックだらけで、「うーん!トライカムほしい!」と言う場面がたくさん。しょうがないので細い灌木を支点にしました。
教訓、お散歩でもちゃんとギアを持ちましょう。

その後もちょっとだけロープを出したりしつつ、快適散歩。
おそらく、この日天狗尾根にとりついていた全てのパーティーを抜かして赤岳山頂到着。12時半頃。

P2190417.jpg

真教寺尾根からの下山がけっこう悪くて、雪壁を後ろ向きで200mぐらい下りました。アイゼンがダンゴになって滑落寸前。
その後は午後の暖かい日差しの中、散歩の終盤を楽しみました。

やっぱり八ヶ岳はクールだよ!
こんな素晴らしい尾根歩きを日帰りでできちゃう場所って他にあるかなぁ。
基本的に晴れてるし。
ってことで、これからも八ヶ岳で極上散歩を続けます。
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裏同心ルンゼと乙女の滝など

どうせ裏同心ルンゼぐらいしか凍ってないので、2週連続で行ってきました。



先週よりはだいぶ氷結し、アプローチの雪もしまり、快適でした。
入渓パーティーはたくさんいたけど、ほとんどがフリーソロだったのでそれほど待ち時間も長くはありませんでした。

この後は大同心北西稜の予定だったけど、なんだか危ういパーティーが先行していて嫌な予感がしたので南稜に変更。
2週連続。今回は冬バリエーション初めての後輩と一緒だったので、まあこれも有りかな。

アプローチの途中でA王子とすれ違う。
駐車場を同時に出発したはずなのに、もう裏同心→小同心クラック→横岳を抜けて鉱泉に降りる途中だと言う。
極上のお散歩だなぁ。

南稜は先週よりも暖かいぐらいで快適そのもの。

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ドームは割愛し、とりあえず稜線から大同心の頭へ。

PC030065.jpg

南稜は僕たちの後ろに3パーティーぐらい居ました。
みんな楽しそう。まるで小川山のマルチみたな雰囲気です。

まだまだ時間があるのでゆっくりと硫黄岳経由で下山。
途中で大同心を観察すると、雲稜に取りついたチッペとまっちゃんパーティーがドーム下のバンドに!

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雲稜のドームまでをフリーでオンサイトしたらしい。
チッペ曰く「秋の瑞牆よりは岩が暖かく、素手で快適」だそうです。冬期登攀…

夜はテントで楽しく宴会。
凄い数のテントだったけど、気がついたら我々とお隣さんと山登魂さんのテントだけ明かりがついていました。
どうもすみません。

翌日はジョウゴ沢へ。
F1~F3はじゃーじゃー。
乙女の滝周辺は一応登れる。

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上手い人ならリードもできるはずだけど、僕たちの実力ではトップロープが無難な感じ。
ラインを限定しながら数本登って、アイスの感覚がだいぶ戻ってきました。

午後になると日が当たり、滝全体がミシミシ言い始め、慌てて撤退。
崩壊すると下のゴルジュがもろに影響を受けるので、リスク回避で硫黄岳まで抜けて終了。ハイマツラッセルでした。

2日間、よく遊びました。
さーて、カナダまで1ヵ月。登りこむぞ!

今季初の裏同心ルンゼに行ってみた

11月としては異例の積雪を記録した関東地方。
「積雪は滝の氷結にとっては不利になる」という噂を聞く一方、「寒ければ凍るでしょ!」という希望をこめて、とりあえず偵察に行ってきました。

11月26日、6時ぐらいに赤岳山荘出発。
8時ぐらいに裏同心ルンゼ入り口。
トレース無し。我々が積雪後の初入渓。偵察する価値があるってもんだ。

F1。
…真ん中は沢。
左(右岸)はなんとかなりそうなので取り付くものの、岩の上に雪がのっているだけでアックスの刃を消耗して終了。
諦めて右のブッシュからちょい巻き。

やっぱりまだ早かったかな、と思いつつ奥へと進む。



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F1以降の滝はどうにか凍っていて、一応、全部登りました(全てフリーソロ)。
ただし、スクリューがきまる場所は一カ所もありません。そして油断すると沢登りになります。

ってことで、この冷え込みが続けば来週末には普通に楽しく登れる状態になるんじゃないでしょうか(気温が上がると消え失せそうですが…)。

裏同心を抜けた後jは大同心南稜へ。

PB260037.jpg

PB260040.jpg


穏やかな快晴で、とっても気持ちよいクライミングができました。

困難の追求はアルパインクライミングの重要な要素の1つだけど、やっぱり快適に登って雄大な景色を眺めるのが好き。
でも、「快適に登る」ためには自分のキャパシティを広げる必要があって、そのためには困難を乗り越える必要がある。
ああ、山ってやつはいつも僕を悩ませる。

ま、楽しければなんでもいいんだけど。
今シーズンはカナダでアイスツアーの予定なので、来週もアイス!
凍れ!寒気ガンバ!
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