北海道でアイスクライミングしてきたよ

旭川で狩猟生活を送っているというGT氏を訪ね、北海道に行きました。



金夜に職場から直接北海道へ。
旭川空港までGT氏が迎えに来てくれて、そのまま飯。北海道は塩気の強いものが多く、僕の口に合います。
「焼肉を食べ終わった後の焼肉のタレを飲まないなんて信じられない」と言う僕の考えに同調してくれる人に出会えたことがこの旅一番の収穫でした。
その夜は茶さんも合流し3時まで飲んでた。

土曜日は、層雲峡のパラグーフォールへ。

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今シーズンはアイスクライミングばっかりやっているけど、やればやるほどあんまり面白味を感じられなくなっちゃっいました。上達を感じられていた時期は楽しかったけど、ある程度登れるようになっちゃうとスポーツとしての楽しさはほとんど無くなってしまうように思います。
でもドライは面白い!
パラグ―右側の細いクラックラインは単純なフッキングだけでは登れない、中々の好課題でした。経験が少なくてグレードのことはわからないけどM6とか?(写真はレオナ氏)

レオナ氏は5.14のスーパークライマーらしいけど、そんなこと知らず「しっかり引き付ければいいんですよ」とかアドバイスしちゃった自分が恥ずかしい。雪があったら潜りたい。

夜はGT宅でチッペが捌いた刺身や山形県名物の中華鍋などを茶さんが持ってきた高級日本酒などと共に。
この日も笑ってばかりの愉快な1日でした。

日曜日はカミホロ。
既に引退気味の僕は山登りなんてやらずにゲレンデトップロープでブランコごっこしたかったけど、早朝からチッペとGTが岩ギアの用意を始めて、僕が起きた時には「はい、じゃあペコマはこれ持ってね」とチッペに巨大トライカムを渡されたので、嫌々ながらカミホロに向かう。

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カミホロでの「良い天気」は通常の意味とは正反対らしい。
そんな「良い天気」での登攀を楽しむことを「ビバカミホロ」と言うらしい。

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アプローチは平和だったけど、化物岩取り付き辺りで風が強まり、稜線近くはかなり強風でした。
「これはビバなのか?」とGTに聞くと「これはプチビバ」とのこと。風は気持ち良いけど、雪とホワイトアウトが足りていないらしい。

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化物岩全景。
北海道では入門のアルパイン道場だけど、八ヶ岳よりは傾斜も環境も厳しい。
次は正面壁でビバカミホロしないととダメかなあ。嫌だなあ。

夜はジンギスカン。
だけど混んでて順番待ちだったので、その間に寿司。
この日は肉の王子様などにも遭遇することができて、とても有意義でした。

月曜日は層雲峡の銀河の滝へ。
渡渉はアイゼン装着すれば登山靴でOK。
でもチッペはこんな感じ。

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アイスクライミングはつまらないけど、高い所に登るのは楽しい。
日本にはでっかい滝が少ないので、手軽に200m近く登れる銀河の滝は素晴らしいです。

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傾斜は緩いのでアイスクライミングとしても簡単。
ただし、雪の処理やグズグズになった氷や巨大クラックや水の流れなどへの対処があって「駆け上がる」って雰囲気ではありませんでした。もうシーズン終了って感じ。

ラーメン食べて、空港まで行って帰京。

毎日登って、食って、飲んで、笑って、楽しい日々でした。
次はGTが捕った熊を食べに行きます。
茶さん、GT、ありがと!

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錫杖で3ルンゼグラスホッパーと1ルンゼと左方カンテにトライした

初めて冬の錫杖で登りました。
冬ではなくて春でした。

5時に駐車場出発。
出合付近の壁がよく見える所にテントを張って、装備を整えて出発。

9時3ルンゼ登攀開始。



ルンゼ直下左側の緑の大木からスタート。
1p目チッペ
簡単なのでロープがいっぱいなったら少し同時登攀

2p目ペコマ
簡単な氷を登ると、なんと洞窟が!

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出口の青空に向かって這い上がる。
楽しい!

3p目チッペ
A0らしいけど頑張ってフリーで超えていった。
フォローで登ったけど、けっこう悪い。チッペはイケイケだ。
10mほど同時登攀で終了点。

終了点のコルに飛び出ると、槍穂どーん!!
これは凄い。思わず感嘆の声が漏れる。

ん?
3ピッチで終わってしまった。トポと比べてもどうしても辻褄が合わないが、まいっか。

グラスホッパーは思っていたよりもコンパクトだけど、氷の状態もいいし立ってるし楽しそう!

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基部まで移動。ペコマ。
雪の状態がちょっと悪くて緊張のトラバース。

1p目チッペ。
85度ぐらいの適度な難しさが休まず続く。快適。

2p目ペコマ。
簡単な氷を15mぐらい登ると広い雪原に出る。これはこれで気持ちが良い。

15時頃登攀終了。
目の前の細めの木から2ピッチで降りられた。

そして、実はちょっと狙っていた右ルンゼ。

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かっこちょいー!
右の洞窟からつららトラバースしてメインの氷柱に乗り移るまでが核心。
今まで何人ぐらい登ってるんだろう。
しかし、今回はトライできる状態では無いのでまた今度。

翌日は早朝から1ルンゼへ。
ジャンケンで勝ったペコマからリード。

えっと、どう考えても氷、つながってないし、シャワーだよね…。
(写真は帰りに撮ったもの)

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実際に登ってみると「あー、はいはい。無理なやつね」って感じで、「一応チッペと交代して2人で攻めたけど駄目でしたー」、ってお茶をにごすつもりだったけど、トライカムがバチ効きだったので、つっこむ素振りだけはしておくことに。

「落ちるからよろしくー!」って言いながらクラックを耕しつつジリジリ進む。その間、シャワー。手袋は当然のことながら靴の中もタプタプ。
なのに、アツい。
パンプの限界で意を決してよくわからんチョックストーンにひっかけたアックスで足ブラ。
何回も気合いの雄叫びを上げながらなんとかへばりつく。
岩にちょっと乗った雪面に思いっきり叩き込んで乗り上がってブランクセクション終了。
うわー。久しぶりに魂震えたー。

その上は雪を使えたけど、蹴ると落ちて岩になる。
「このアックス2本とアイゼンの爪2本の計4点は全てこの小さなベルグラを支持してるけど、ベルグラ落ちたらどうしよもないよなー」
とか思いながら激ランナウト。簡単だけど痺れた。

2ピッチ目から上は太陽燦々で登れる状態ではないので諦めて下降。

左方カンテに転戦。
1ピッチ目チッペ。
最後の岩がけっこう難しい。テムレスはジャムがよく効くらしい。

2ピッチ目ペコマ。
完全に岩。素手で登ったが、予想外に悪い。
お散歩気分だったのに、急にガチモード。

その次のルンゼは氷が腐って、先行パーティーも敗退していたので、うちらも終了。

ってことで錫杖は春でした。
次は冬に来よう!

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日光月山で雄滝と雌滝を登った

二年前に同人青鬼が発表した日光月山の滝を再登しに行きました。
二年前はまだアイスクライミングを本格的にやっていなかったので雄滝をリードできる実力は無かったけど、今年はやれちゃうんじゃないかな!と期待を込めて。

初日は僕とチッペで雄滝。

1p目ペコマ。
遠くから見ると薄くて「えー、登れるのー?」って感じだったけど、意外と安定している。
風向きによっては土砂降り状態でビチョビチョになって終了点へ。

2p目チッペ。
これまた遠くから見るとシャンデリア状で「えー、登れるのー?」って感じだったけど、意外と安定している。
僕もチッペも自然の滝でハング越えとかしたこと無かったけど、チッペは安定感のある登りで難なくクリア。強い!



3p目ペコマ。
遠くから見ると上部がつながっていないようで「えー、登れるのー?」って感じだったけど、普通につながっていました。
バーチカルだけどオウカクを拾えるので簡単。

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下降は左岸から懸垂2回。
なんか残置物(写真の赤い紐×2)があったので回収しました。

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懸垂支点として使われたのは明らかななんだけど、木に直掛けできる状態で捨て縄を使う理由がよくわかりません。
僕の知識が無いだけなのかも知れないけど、捨て縄を使うメリットが何かあるのでしょうか?
ゲレンデ化したような人気ルートなら残置物を利用して下降するのは許容できるけど、これまで残置物が一切無いエリアに残置物を残すのはそれなりの理由と覚悟が必要な気がします。
もしも、もしもだけど、「次のクライマーが降りやすいように目印として…」のような意味で残置しているなら本末転倒。未来のクライマーに対して初登者と同じ楽しさを最大限残すことがクライマーの義務だと思っています。
日光月山氷瀑群はいつまでもゴミの無い綺麗なエリアであってほしいものです。

夜は宴会。
なんだか呑みすぎて色々喋っちゃった気がするけど、もう忘れたからどうでもいいや。

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2日目は雌滝。

1p目と2p目、つなげてチッペ。
ロープが伸び続けるのでしょうがないから同時登攀。チッペったら欲張りなんだから。

3p目ペコマ。
ちょっと攻めて氷柱状を登った。下部がシャリシャリで後悔した。

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雄滝はマツエイシハラとシブヤマウチが登攀。
写真は2p目フォロー中のマツエイ。カッコイイ!

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無名滝は悲惨な状態。

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雄滝も西日がガンガン当たってもうヤバそう。
日光月山氷瀑群も今シーズンは終わりかも知れません。
来シーズンも多くのクライマーに楽しんでもらえるといいな。

天狗尾根の極上散歩

日曜日に日帰りで天狗尾根~赤岳~真教寺尾根に行きました。

「八ヶ岳に行きたい」と言うと、チッペのモチベーションがダダ下がり。曰く「ヤツはダサい」らしい。
こんなクールや山は中々無いぞ!って僕は感じているのですが、どうもアルパインクライマー的には八ヶ岳から得るものは無いらしいです。
そこを何とか押し切り、どうにか天狗尾根で納得してくれました。いつも僕に合わせてくれてアリガト。

日帰りなのでお散歩スタイル。
チッペはトレラン用のザック。



7時頃、美しの森出発。
8時半頃、出合小屋。

ここからは初めての場所だったけど、尾根伝いに登るだけなので迷いようが無いです。トレースもばっちり。途中に数か所幕営適地がありました。ロケーションも最高です。

ほどなくして岩場に突き当たると、順番待ちの列に追いつきました。
せっかくのお散歩が台無しになるので並ぶなんてまっぴらゴメン。と言う事で、瞬時に別ルートから登ることを決定。
一応ロープを出して、バンドを左上していい感じのチムニーを直上。そこでピッチを切って、その上のスラブを10mぐらい登ると岩場の広場に出ました。
写真はトラバース中のチッペ。

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最初はトライカムとか持っていこうと準備してたんだけど「どうせ残置あるでしょ」ってことでトライカムを車残置。
だけど、今回登ったラインはまさに凍ったクラックだらけで、「うーん!トライカムほしい!」と言う場面がたくさん。しょうがないので細い灌木を支点にしました。
教訓、お散歩でもちゃんとギアを持ちましょう。

その後もちょっとだけロープを出したりしつつ、快適散歩。
おそらく、この日天狗尾根にとりついていた全てのパーティーを抜かして赤岳山頂到着。12時半頃。

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真教寺尾根からの下山がけっこう悪くて、雪壁を後ろ向きで200mぐらい下りました。アイゼンがダンゴになって滑落寸前。
その後は午後の暖かい日差しの中、散歩の終盤を楽しみました。

やっぱり八ヶ岳はクールだよ!
こんな素晴らしい尾根歩きを日帰りでできちゃう場所って他にあるかなぁ。
基本的に晴れてるし。
ってことで、これからも八ヶ岳で極上散歩を続けます。

戸台で「象の鼻」を登った

戸台で「象の鼻」を登りました。
本当は米子に行くつもりだったんだけど大雪を恐れて戸台に変更。けっこう冷え込んでいたので「一番星」か「七丈ノ滝」か「象の鼻」のどれかはいい感じだと期待して。

初日は偵察。
七丈ノ滝沢をつめると、「おお!象さんいるじゃん!」
見事な鼻がテラスをがっちり掴んでいます。見たこともない巨大な傘が耳を形成。なんと登っているクライマーもいました(M目さん?)。
こりゃやるしかない!



取りつきまでは七丈ノ滝F1を登って斜面をつめるんだけど、F1上部が普通に水の流れる滑滝状態なので左から巻いた。
今登っているパーティー(M目さん?)のトレースはF1登ってるんだけど、どういうこと?
取り付きにギアとロープをデポして下降。

夜は丹渓山荘。
チッペからチョコレートをもらいました。
ピッチ決めじゃんけんは負けてしまったのでチッペがメインの4ピッチ目を担当。ってことで1,3が僕。2,4がチッペです。最近チッペのじゃんけん力が上がってきている。僕も修行しなければ。

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絶対に1番に取り付きたいので、翌朝は2時に起床し、4時出発。
明るくなると同時に登攀開始。
朝日に染まる仙丈ケ岳が美しい!

1ピッチ目(Ⅵ-)ペコマ
3段にわかれたカーテン状。つららっぽくて気持ち良くはないけどそんなに難しくもない。要所で立って休めるので気持ち的にも楽。
このグレードをリードするのは初めてだけど、まあ、無難に登れたんじゃないかな。

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突き当りのハング下まで登って終了。

2ピッチ目(Ⅳ-)チッペ
バンドを左にトラバースするんだけど、途中がつながっていなくてドライに。
昨日のパーティーは一段下をトラバースしたようだけど、時すでに遅し。しょうがないので振り子で渡って、フォローはツララを利用してセルフ繰り出し。

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トラバース突き当りの氷柱で終了。

3ピッチ目(Ⅴ+)ペコマ
一部バーチカル氷柱だけど短い。ほとんどⅢ程度。ただ、今まで見えてなかった「鼻」が間近に迫り気分は高揚!
背後に広がる空間を感じながら最高の氷散歩を楽しめます。
終了点は「鼻」が伸びあがる2畳ほどの快適テラス。このテラス、最高!鼻の周りを1周回れます。

4ピッチ目(Ⅵ-)チッペ
いよいよ鼻の登攀。
この写真で快感は伝わるでしょ?

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この上には小さな傘(耳は巨大な傘なんだけどその左隣にも小さな傘がある)があって、この傘と岩との間をステミングとかしながら抜けて、傘の上に立って終了。氷の発達状態によってラインは変わるみたいだけど、今回のラインもすごく楽しかった!

下降はトポの通り左の樹林帯から抜けようと思ったんだけど、結局、滝のラインに出てしまい同ルート下降。前日のアバラコフを利用させてもらいました。樹林帯から降りるならもっと思い切って左まで行かないとダメでした。

そんなこんなで「象の鼻」はバリエーション豊かでとっても愉快爽快なルートでした。
グレードの事はよくわからないし(正直簡単に感じたので状態が良かったんだと思う)、天気とか色々な条件もあるけど、カナダも含めて今までで一番楽しいルートだった!

昨シーズンまではⅤのリードなんてほとんど経験無かったし、ましてやⅥが半分を占めるマルチアイスなんて登攀対象として捉えることもありませんでした。
カナダで修行して少しは自信がついて、こんな素晴らしいルートにトライできるようになったということが本当に嬉しいです。

次はあんなルートやこんなルートがやりたな!
おらっちガンバ!
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いつも笑顔のペコマです!

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