国際認定山岳医に求められるモノ

3連休は山岳医の資格検定のお手伝いでした。
山岳医の資格は国際的な基準があって、それらに合格する必要があります。
国際認定山岳医のコンセプトは「救助活動現場で活動できる医師」です。医師としてどんなに有能でも、現場に行くことでリスクが上がってしまっては本末転倒です。逆もまたしかり。

今回は主にロープワーク技術の検定です。ジムだとこなれた感じでロープを扱う受講者も、山に入ると上手く対処できなかったりして、普段山でロープを使うような登山を行っていないことがバレてしまいます。



なので多くの受講者は一生懸命練習します。
受講者どうしで山に入って実践的なトレーニングを行う人もいます。

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そう言う熱心な受講生はおそらく近い内に全講習に合格し、無事に国際認定山岳医になれるでしょう。
しかし、問題はこの先です。

山岳医としてどうやって社会貢献するのか。

せっかく救助現場で活動できる能力が認められているのに、現在の日本では実際に救助現場に医師が行く機会は殆ど有りません。
なので山岳医は、より総合的に「日本の山岳医療向上」を目指さす必要があります。
検定では登山技術や医学知識が求められますが、それらを通じて、日本の山岳医療の問題点や改善できそうなところ、山岳医として何かやれないか、などを考えてほしいと思っています。

現状では、山岳医の資格があるだけでは何も行うことはできません。
将来、山岳医が社会的に認められるためには、今は一人一人が山岳医として自覚を持って主体的に行動を起こすことが大切でしょう。
例えば「救助現場に山岳医を送り込むようなシステムを構築したい」と思ったら、どんな行動を起こすべきか。おそらく1人では出来ないので仲間を見つけ、コネクションを駆使し、学会内外での発言力を強め…、そう言う一見山とは関係なさそうな地味な作業を延々と行う必要があるかと思います。

国際認定山岳医に求められるモノをもう少し具体的に挙げてみます。
1.全ての検定に合格できる技術と知識と体力
2.山岳医として学会で演題発表できる能力
3.諸外国の山岳医とディスカッションできる英語力と度胸
4.学会内外でコネを作れるコミュニケーション力
5.これらを無償で磨き続けるモチベーション

自戒を込めて、おらっちガンバ!

瑞牆で「金のわらじ」「百獣の王」などを登った

「画竜点睛」(5.12d)をやるつもりで瑞牆に行きました。
そしたらなぜか核心部分がビチョビチョでした。これが通常で、前回が異常に乾いていたのだろうか…。
午後になって急激に結露し始め、チッペのアルカイックスマイルもどうしようも無い感じ。

しょうがないので5匹のワンコに遊んでもらいました。



それまで全く興味無さそうに丸まって寝ていたのに、飼い主さんがフォールした瞬間に「ワンワン!」と吠えたてていました。
心の中ではしっかり応援していたんだね。

何もやらないのも嫌なのでオンサイトにとっておいた「百獣の王」(5.11c)にトライ。
正直、このグレードならオンサイトできると思っていました。が、普通によれて普通に失敗。
2便目でレッドポイントして、あとはトレーニングで何回か登ろうと思っていたら、雷と土砂降り。ヌンチャク回収も諦めてキャンプ場に避難。

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しばらくすると天気回復。だけど、今更戻る気もせずそのまま宴会に突入。
後から知ったことだけど、多くのクライマーはちゃんと暗くなるまで楽しんでいたようですね。
登ればいいってもんではないけど、やっぱり岩に触っている時間、山に入っている時間、努力している時間が強さに繋がる気がします。モチベーション上げていこう!
(肉部活動に対するモチベーションは高めに維持されています)

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翌日、クラックは濡れているのでカサメリ。
以前オンサイトに失敗した「金のわらじ」(5.12a)をレッドポイントし、「医者の娘」(5.12a)にオンサイトトライ。
はい、「漁師の娘」(5.11c)で落ちましたよ。もう、なんか、嫌になっちゃうね。
「どんな5.11でも落ちないクライマー」への道はまだまだ遠い。

「医者の娘」はカンテを使うと5.12aなんだけどオリジナルは使わずに5.12bとのこと。
カンテに逃げると、そこでほぼ終了なのでやはりカンテは使わない方がルートとしては充実しそう。
という事でオリジナルのラインを探るも、かなり悪く解決できず。

そんなこんなで三ツ星ルートを3本登ったけど、3本ともオンサイトを逃した週末でした。

アルカイックスマイル(5.12a)を登った

最近は「どーせ雨だろうから」と週末に予定を入れることが多い。
なのに土曜日は晴れ予報だったので半日だけ不動沢へ。
普段はビチョビチョの「不動沢愛好会ルート」が乾いていたのでアップ。アップでアップアップ。



イサミ氏が「画竜点睛」(5.12d)やるって言うので僕は「アルカイックスマイル」(5.12a)に挑戦することに。
あばよくばフラッシュを狙たっが、ムーブが複雑で失敗。

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結局、最適なムーブはよくわからないまま力ずくで突破。
なんかモヤモヤしたままだったけど2便目でどうにかこうにか登れました。

下部のルーフクラックからバランシーな独特のムーブをこなしガバトラバース。素晴らしいルートでした。
あー、楽しかった!
めでたしめでたし。
あとは易しいルートを楽しく登って、気持ちよく帰ろう!

イサミ氏の「画竜点睛」トライをビレイしつつ、
「…僕も次はこれだな。イサミ氏と一緒にトライしよーっと。イサミ氏も秋には登れそうな雰囲気だからそれまでに僕ものぼりたいなー。」
なんて考えていたら、あれよあれよと核心を突破し、そのまま完登。
え…登っちゃった。

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「アルカイックスマイル」の満足感が急速に失われていくのを感じる。
彼にとっては必要の無くなったヌンチャクを僕の為に置いといてくれると言う。
なんと言う優しさ、いや厳しさ。
「あとで回収するんでー」と余裕の笑顔のイサミ氏。
すでに「アルカイックスマイル」の嬉しさなんてどこにも無くて、「画竜点睛」をじっと睨みつける僕。

核心ムーブそのものは僕にとってはそれほど難しくないけど、その前後を洗練させておく必要がある。最終パートは瑞牆本のユージさんの写真に騙されずに泥臭く登ることに。
ムーブはバラした。
しかしもう時間切れ。帰らねば。来週からは週末はほとんど埋まってしまった。次にトライできるのはいつになるか。
次回、絶対に落とす。

と言う事で、典型的なクライマージレンマにはまってしまいましたとさ。
一緒に登って下さった、ビビさん、王子、ユキエさん、ありがとうございました!また行きましょう!

和田金と牛銀で肉部活動、ついでに名張クライミングと那智の滝のオブザベ

どうせ雨が降ると見越して、聖地松阪の老舗、和田金と牛銀を予約していた。



そしたら晴れ予報なので急遽、名張へ行くことに。
金曜日に名古屋まで新幹線。土手煮とか味噌カツとか手羽先とか食べてビジネスホテル泊。翌朝にレンタカーで名張へ。
カナダでお会いした方や、チッペが熊野で会った方など、多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。

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今回は肉部がメインなので15時までと言う時間制限だったけど、久しぶりのクラックでヘロヘロになりました。
登ったのは「マシュマロマン」(5.10a)FL、「なにわ筋」(5.11c)FL、「(名前忘れた簡単なやつ)」(5.7?)だけだけど、充実。ああ疲れた。全身筋肉痛なう。クラックはまだまだ練習が必要です。目指せフリーライダー(ロープ有り、服有り)。おらっちガンバ。

それにしても名張は素晴らしいエリアですね。
簡単なのから難しいのまでコンパクトまとまっていて、40m近いスケールがあって、アプローチも近くて、キャンプ4もあってトレーニングには最高。そして何より、この地を愛するクライマーたちによって大切に育てられたエリアだと言う事がよくわかりました。これからも変わらず楽しく切磋琢磨できるエリアであり続けることを願っているし、少しでも力になれたらいいな、と思っています。

松阪のホテルでシャワーを浴びて、さーて、さてさて。

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一応、結婚記念日ってことでこの店の最高グレードを堪能しました。

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肉の感想は牛銀も含めて最後に。
サービスは最高。楽しい夜を過ごせました。

翌日は那智勝浦まで行ってトレラン+那智の滝オブザベーション。

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ホテルを3時半に出発して、5時半ぐらいからランスタート。
那智駅から4kmぐらいはロード。途中から熊野古道を登る。

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早朝なので誰にも会わず、静寂の巨木を見上げながら石段をかけあがる。本当に森の香りってあるんだ。

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思ったより楽に頂上着。
昨日食べた肉のおかげだ。きっと。

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いよいよ、那智の滝とのご対面。

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水量が少なくて期待したほどの迫力はなかったけど、上部のハングはかなりのデカい。
下部は左壁の水際だろうか。チッペは右から登ってバンドをトラバースとか言ってたけど、絶対に水流で吹っ飛ばされる。

温泉に寄ってから昼は牛銀。

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和田金とはまた違った雰囲気で面白い。
和田金では網焼きとすき焼き、牛銀では塩ちり(牛銀オリジナル料理)をいただきました。

松阪で松阪牛をいただいてわかったことは「本当に良いものは産地で食べるべき」ということ。
特選松阪牛はあまりに高価なので東京での流通はほとんど無いらしい。産地に足を運んだひとだけが楽しめる最高の味なのだ。
松阪牛は一般的に「油の融点が低くてあっさりしている」と言われているけど、その意味を今回初めて理解しました。

牛銀で、鍋の底に残った牛脂を見ながら僕が「美味しかったです。この牛脂まで食べちゃいたいぐらい。」と半分冗談で言うと、仲居さんが「この牛脂は食べられますよ」と言って皿にとってくれた。

感激。
これまで「とろけるような」と形容される牛肉や牛脂はそれなりに食べてきたけど、脂の塊が口の中で本当に消えてしまう経験は初めて。「本当にいいお肉の特別な部位の牛脂しか食べられません」と堂々と言う仲居さんの態度にも感激しました。

写真は「特選」の証明書を持って満足気な僕ね。

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という事で大満足の肉部活動でした。
名張はどうにかして通ううのも有りだな、と真面目に考え始めていますので、ナバラーの皆様、今後ともよろしくお願い致します。

白州ボルダリングの新エリアで登った

僕の専門は低酸素なのになぜか「高気圧学会」での講演を頼まれた、土曜日。
チッペが瑞牆で肉を焼くと言うから、なんとかこの日のうちに植樹祭広場にたどり着く術はないだろうか。タブレットを駆使すると、僕の講演終了15分後の電車に乗れば瑞牆山荘までは行ける(最終便)ことがわかった。
カバンの中にはパソコンと高気圧学会の抄録集しか入っていないが、何とかなるだろう。
行くしかない。

だがでもしかし、学会の進行は少しずつ遅れ、これ以上遅れたらもう電車に間に合わないギリギリの時間に、やっと僕の番。
もともと与えられた時間より少し短めに喋ったら座長に「時間を守ってくれてありがとう」と言われ、そのまま駅までダッシュ。

乗り継ぎも何とかこなし、無事に瑞牆山荘に到着。
さて、ここから植樹祭広場まで歩くのが地味にダルい。スーツだし。なので消極的ヒッチハイク。



誰にも相手にされぬまま、無事に植樹祭広場に着きました。けどチッペたちはまだ登っているようで車はあるものの人は居らず。
既に夕暮れ。風も強い。さすが瑞牆、寒い。
たまたま車の外に出されていたボルダーマットの上で体育座りして震えながらチッペの帰りを待ちました。

翌日は子連れクライマー2組などと共に白州の新エリアへ。
どこだろう?と思ったら、黒戸尾根の駐車場と神社の間のキャンプ場でした。

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ほら、このスラブ知ってるでしょ?黒戸尾根を登ったクライマーは絶対に気になるスラブ。
以前は木にアンカーがセットされていたけど、今は撤去されてボルダーとしての威厳を感じます。
この課題は8級なんだけど、ホールドは一切なくて、誤魔化しの効かない本格的なスラブで、上部は絶対に落ちたくない高さ。
僕は怖くて、飛び降りられるギリギリまで登っては降りてを繰り返し、それでも登れなくて、チッペを呼んできて応援してもらって、それでも何回か降りて、自分の弱さを呪い、自分を鼓舞し、決死の覚悟で完登しました。
己に打ち勝った充実感と生きている喜びで胸が満たされそうになっていたんだけど、その直後にチッペが駅の階段を登るようにさらりと完登し、他の仲間たちも何の苦も無く登り、僕の満足感は瞬く間に消失していくのでした。

エリアはコンパクトにまとまっていて、キャンプ場内なので居心地も良い。車を乗り入れればアプローチは0分。
5級ぐらいから初段ぐらいまでは良質な課題が揃っていて、初心者から中級者がワイワイ登るには素晴らし環境です。

今回登った中で一番楽しかったのが「白州マングース」(初段)。

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ダイナミックなムーブとバランシーな立ち込みとスリリングなスラブを楽しめました。
他にも多彩な課題が揃っていて面白い。

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ってことで、一緒に登ってくれた皆様ありがとうございました!写真もthanks!
7月は黒戸尾根に3回登るので、その帰りにまた遊ぼっと。
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いつも笑顔のペコマです!

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