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留学先のボスに会ってきた

留学先を探していて、たどり着いたのが北アイルランドのBelfastの大学です。
今回の旅行は、Belfastで開催される学会に参加し、留学予定の研究所を見学して、ボスに「What I have done in NDMC(我社) and what I want to do in QUB(留学先)」をプレゼンすることが目的です。



とは言ってもせっかくUKまで来たんだから観光もしましょう。
北アイルランドはUKだけど、アイルランドとの国境はあってないようなもの。電車で普通に行けます。ということでアイルランドのDublinに行ってきました。

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Dublinはギネスビール工場のおひざ元で飲み屋街って感じです。

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お城とかもあるんだけど、あんまり興味ないうえに10ユーロとかとられるので行かず。

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ギネスビール工場見学はマストです。25ユーロもするけど、充実の展示。試飲講座みたいなやつとかあって楽しめます。ただし日本語のツアーはありません。でも安心して下さい。英語がわからなくてもジョッキ1杯無料で呑めます。施設の最上階はDublinでも最も高い場所の1つで眺めもよくて気持ち良くビールを楽しめます。

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この後はウィスキー工場にも行こうかと思ったけど、夜も絶対に呑むので、自分を律してジムへ。
海外のジムに行くと、今や日本がスポーツクライミング先進国であることがよくわかります。
壁の形状、課題の質、安全への配慮、サービスの質、何をとっても日本の標準的なジムより劣っていました。ただ、広さだけは海外に勝てません(あ、ハワイは狭かったな)。

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このジムはグレードがホールドの色でわけられています。
1番難しい黄色ホールド課題でも2級~初段ぐらい。2番目に難しい赤ホールド課題は3~2級ぐらいかと思います。
これでは選手レベルの人は全く楽しめません。僕でも2時間で飽きてしまったので。

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その代わりに「精神と時の部屋」的なトレーニング室が壁の中にありました。ここのキャンパ棒とか小さなホールドとかはえげつなかった。

さて、肝心の学会ですが、僕は発表が無いので気楽です。
でも、せっかくの機会なので修行をしましょう。「留学先のラボメンバーの発表に対して必ず質問をする」と言うチキンハートかつ英語の不自由な僕にとっては非常に高いハードルを設けました。ハードルは高いけど、この修業は経験値になるし、我社のボスへのアピールになるし、留学先のボスへのアピールになるし、未来の同僚への自己紹介替わりにもなるので一石四鳥ぐらいでしょうか。

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無事に修行を終えて一杯。

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研究室を見学させてもらいました。
我社以外の研究室を覗くのは初めてなのでスタンダードがわかりませんが、めっちゃ綺麗で広くてすごかった!
もともとネイティブEnglishユーザーは3歩ぐらい前からスタートしているのに、この施設があれば何本でも論文書けそうな気がします。が、まあ、そういう問題ではないのでしょう。

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実験室の窓からの風景も素敵ですね。

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ボスへのプレゼンはミーティングルームでプロジェクターを使って行いました。
僕としては世間話の延長で「こんな感じのことやりたいと思ってるんですー」ぐらいの雰囲気で和気あいあいとやりたかったのですが、なんかガチなResearch Meetingでした。

我社でも毎週Research Meetingは英語でやってるんだけど、日本人しかいないし、困った時の必殺「日本語」を炸裂させられるので気楽です。
それに対して今回は厳しかった!すでにほぼ論文化しているresultに対して「It's not reasonable」とか平気で言ってくるし。いやいや、僕、まだお客さんって立場じゃないの?とか思ったけど容赦ないので、僕も必死に応答。あー疲れた。

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ってことで、どうにか来年1月からの留学が実現しそうです。
どんな道を歩むにしても、この経験は人生を豊かにしてくれそうな気がしています。
厳しい世界かもしれないけど、なんだか楽しくやれそうです。
あと4ヵ月、しっかり準備しないとな!
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今日も甲斐駒ヶ岳で山岳医療パトロール

また七丈小屋まで来ました。

最近、よく考えるのは「理想の山岳医療って何だろう」ってこと。
遭難者が出ないのが一番重要です。そのために最も良い方法は人が山に登らない事。それが言い過ぎなら、「身の丈に合った登山をすること」。これなら大勢の人の賛同を得られそうです。

だけど、僕の意見は少し違います。
(正しい方向性の覚悟があるならば)山は「挑戦の場」であっていいはずです。
それを支えるのが山岳医療の1つの側面だと思います。
遭難事故の減少に直結する活動も重要だし、日本の山岳文化向上に寄与するような息の長い活動も重要でしょう。

できることから一歩ずつ。30年後の世界を想像しながら。


海川不動川でアンモナイト探しの沢登りをした

「あれ、いつの間にか火星にいるんだけど、地形図あってる?」
「日本最強のくびれ谷」
として有名な海川不動川に行ってきました。
メンバーは、僕とチッペとリッキーという一緒に山歩きを始め、一緒に成長してきたトリオ。
楽しくないわけがない!

結論から言うと、沢は明るく極端に突破が困難な場所もなく、大人の遊園地といった雰囲気で、正直、少し拍子抜けした部分もありました。
しかし、これは先人が残した情報と残置物のおかげであって、決して自分たちの実力を過信しているわけではありません。
アプローチや下山についてはけんじりに聞いたし、詳細な遡行図もネットや書籍から入手できました。他のパーティーの記録も読みました。

それを踏まえた上での、僕たちの沢登りの記録です。

車は粟倉の村に入る分岐近くの広いスペースに駐車。同所前泊。
装備を整え、歩行開始。

3人分のギア:キャメ2番まで、小さいのは色々とりまぜ6本ぐらい。ハーケン類色々7枚。ハンマー2本。ユマール用のアセンダーとマイトラを2セット。アブミ1セット。リングボルトキット。細いスタティックロープ30m1本。スリングやビレイ器など。
最低限の幕営具と食料。ウェットスーツ上下着用。その他、常識的なものたち。

村に入ってから分岐は右に行きたくなる気持ちがあるが、左へ。舗装道が大きく左に曲がる部分で、直進する未舗装路へ。
道は徐々に荒れて、よくわからなくなって入溪。
大きな岩を乗り越えながら30分ほど歩くと堰堤に。


最初の核心部?

堰堤を乗り越えるとすぐに不動滝。

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想像よりもでかい。

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これは素直に高巻く。

が、泥の急斜面と藪でストレスフル。トラバースに入ってからも気が抜けず、全行程で最もリスクを感じた。そうは言ってもロープを出すほどではなく、無事に河原に降り立った。

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ここからは、怒涛の泳ぎと滝登り。
だいたい、誰かが空身で突破して、全員分の荷揚げを担当。突破できないメンバーがいればお助け紐で引っ張り上げたりとか。

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上の写真の滝だけは、6本ぐらいのボルト架け替えA1。抜け口奥の流木にフィックスして、フォローはユマール。

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水量は多くないので、流されることが問題になることは無いです。
もちろん、滝の近くの白泡や水流変化で滝に取り付くことが難しいってことはありました。

さて、下の写真は深い釜を持つハングした1m滝です。
おそらく、この滝を水線沿いに突破した人はいないと思います。

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通常は釜の手前から右岸に登って、へつるか懸垂で突破しているようです。
本来、登山は弱点をつくものだけど、既に登られているのであればより困難(または美しい)ラインを求めなければならないでしょう。
なんて言うのは半分冗談だけど(半分本気だけど)、こう言うの、どうしてもトライしたくなるんだよね。

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20分ほど粘ったけど、結局登れませんでした。もう少しだったんだけど。
ウェットスーツを脱げば軽くなって登れたかもなー。

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その後も独特な形状の滝が次から次へと出てきて飽きません。

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火星に形容される沢だけど、そこまで異様な雰囲気には感じませんでした。
これまでにも似たようなゴルジュは体験してきたような気がします。ただし、そのクオリティーが長く継続するのが素晴らしい!

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通常はA0の滝を、リッキーがフリーで突破!

登れない滝(トライすらしていないが…)を小さめに巻くと、アブキ河原に到着。
ここは素晴らしいビバーク地。
側壁は消えて、水の流れは穏やかで、樹は大きくて、ゴルジュのオアシスです。

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さっそく薪を集めて火をつけて、プシュ!
こんな幸せって他に知らない。

翌朝はオアシスを離れて上部ゴルジュへ。
ここまでの登攀でギアはほぼ必要ないことがわかったので、最小限の荷物で。

ボルトエイド必須であろう4段滝の2段目にはうまいこと流木が架かっていて楽勝。

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4段目の滝は念のためロープで確保。

黒く大きな淵の最奥を二条滝が塞いでいる。
淵をなす側壁がハングしている為か、ここは陽も届かない。
滝を二条に隔てるチョックストーンの下には1畳ほどのスペースがある。
爆流の裏のスペースに立つと、胸の高さに凹んだ棚に気が付く。
その奥に、何やら怪しく光る縞模様。

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これを初めて発見した人はどんな気持ちだっただろう。
おそらく、最初は人工物だと思ったのではないだろうか。
しかし、それは人為的にそこに配置するのは不可能な形状で、また、手を突っ込んで岩を掘って作成することも現実的ではない。

本物のアンモナイトの化石!

海川不動川はゴルジュとしての魅力に溢れているが、この滝のこの位置に巨大アンモナイトを隠すことで、独自性を極限まで高めている。

そして、地質学者兼クライマーのN氏によってアンモナイトの真相が明らかになるのが、また面白い。彼がいなければ100年後もアンモナイトだっただろう。

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帰りはプカリで楽ちん。
だけど、懸垂も2回した。

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アブキ河原の岩小屋の50m下流の対岸(左岸)に、ハングした岩が見える(最後の滝を巻いた直後)。
藪を2mこぐと、ハング下に石仏がある。この右側が下山道。

地形図では100mの崖だが、踏み後を慎重に辿れば、ロープ無しで下りられる。踏み後を外れると懸垂が必要だと思う。
傾斜が緩んでから踏み後を見失い、藪漕ぎで林道まで。

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今回わかったこと。
・ジップロックは浸水する。
・ヘッデンは防水ではない。
・ヘッデンが無いと寝床整地がしにくい。
・ヘッデンが無いと夜中にトイレに行けない。
・水流に対してレインウェアは不利。寒さを許容できるのであればウェットスーツのみの方が泳げるし登れる。

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そんなこんなで超楽しい沢でした!
まだまだ行きたいゴルジュがたくさんあるので楽しみ!

ノルウェーのHollenderanでのクライミング詳細

ノルウェーのクライミング情報は日本語ではほとんど出てこないので、少し詳しく書きます。
メインで登ったのはロフォーテン諸島で、真ん中の地図の爪のような半島部分です。
ですが、その前にHollenderanで1本だけ登ったのは本記事はその紹介です。



図2

Hollenderanは標高1000mの山の頂上直下250mほどを登るエリアです。つまり山岳地域でのクライミングなのでロフォーテンでの岩登りとはちょっと違います。

ベースとなる町はToromsoです。オスロから飛行機で行けます(ロフォーテンだけならbodoに飛ぶべきです)。そこから車で30分ほど。

アプローチは海から標高700mまで登ります。
アプローチルートは東側①と西側②があります。が・・・
ネット情報では東側①の方がメジャーっぽかったので、最初はそこからトライしたのですが羊に阻まれました。

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もともと歩かれていたっぽい道には柵がされ、ノルウェイ語で何やら書かれていて、番羊に「めー!」って吠えられます。

なので西側②に移動してみると、車が数台止まっていたので、今は西側②からアプローチされているようです。
100mぐらいの間に小さな路肩(北)と大きな路肩(南)がありますが、小さな路肩が正解。その路肩の50m手前(北)からアプローチします。岩に赤ペンキがあります。
僕たちは間違えて大きな路肩(南)近くの踏み後からアプローチしてしまい、途中で踏み後は消え、藪漕ぎやガレ場歩きを強いられました。この踏み後は周囲でキャンプする人が川で水を汲むための踏み後でした。

正しいアプローチは良く踏まれ、ケルンやマーキングも豊富です。
ま、どうやって登っても顕著なコルを目指すだけなので迷う事はありません。2時間ぐらいでコルにつきます。

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水は随所で汲めます。

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コルには地元の山岳会が管理している山小屋があって、超快適そうでした。
でも、そこらへんで野宿しているクライマーもたくさんいました。

Hollenderanは標高700mにある250mほどの壁の集合体です。壁は大きく6つに別れ、それぞれの壁にルートがひかれています。どの壁も垂直に近く、非常にすっきりしていて、ルートは全部で30本ぐらいあります。

その中でも目を付けたのはBaugen(船首)という壁にある"Flygende Hollender"です。
山小屋から岩の基部伝いに10分ぐらい歩きます。
ルートについてはネット検索して下さい。大まかなラインはわかります。各ピッチの詳細なんかは知らない方が良いでしょう。

図1

6pで5.10c~5.10dぐらいのピッチが続きます。
ルート上の残置物は皆無。ビレイ支点やラペルステーションも一切有りません(下降は別ルート)。

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何本ものクラックが頂上に向かって伸びているので、ルーファイに迷う事があります。
僕たちも隣のクラックに入り込んでしまい、振り子トラバースでリカバリーしたり、なんてこともありました。
プロテクションはどこでもいくらでもとれ、窮地に陥ることはまず無いので、大らかな気持ちで好きなように登ればいいかと思います。(日も沈まないし)

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ルートも美しいですが、ロケーションは最高です!
こればかりは言葉でも写真でも伝えようが無いので、ぜひ行って下さい!本当に感激します!

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下降は岩を向いて右側(東側)の尾根から懸垂を繰り返します。
ルートを登り切ると頂上の一角に出るので、そこから右の方(終了点から30mぐらい)を探すと立派なラペルステーションがあります。

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50m懸垂を何回も繰り返します。ラペルステーションは見つけやすかったです。この尾根は傾斜が緩いので標高差のわりに懸垂回数が多い印象でした。6回ぐらい?最後の方は歩いて降りる道もあるようです。

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この日は北極圏でも記録的な猛暑で、時差ボケ、アプローチ、クライミング、懸垂とかなり消耗しました。
ルートが南向きなので非常に暑いです。夜の20時から登り始めるクライマーもいました。

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僕たちはマットもシュラフも車に置いてきたので下山しましたが、山小屋で何泊かしながら登るのが良さそうです。
下山したのは22時近くでヘトヘトでしたが、花や動物も多くとても楽しいです。
特にトナカイがたくさんいます。
飼い犬にトナカイが追いかけられて車道を全力疾走してました。トナカイは車にひかれそうだし、ヒトはトナカイにひかれそうです。

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ここで会ったクライマーは「ロフォーテンよりも好き」と言っていました。人が少ないし、難しさが継続していて楽しいようです(ロフォーテンは簡単なピッチとかテラスとかある)。
ロフォーテンと比べてアプローチはかかりますが、それでもたった2時間です。飛行場からの時間で言えばロフォーテンよりも近いです。

日本人でこの地を訪れた人がいるかどうかはわかりませんが、素晴らしい場所なので是非行ってみて下さい!

ノルウェーのロフォーテンでクライミングをした

7月28日から8月5日でノルウェーに行ってきました。
ロフォーテンでのクライミング記録は日本語では殆ど無いので、1本ずつ個々の記事で詳しめに書きます。
この記事は全体総括。

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北欧は昔から行ってみたい地域でした。
小さい頃は豊かな自然に憧れて、学生の頃は進んだ社会制度に興味を持ち、今はフィヨルドから聳える岩山に惹かれます。
北欧諸国でもノルウェーを選んだのは、イタリアでTさんからロフォーテンの存在を教えてもらったから。調べてみると出てくる出てくる、素晴らしい景勝地だと。洋上のアルプス、世界で最も美しい村、アナと雪の女王の舞台…。クライミングの情報も英語であれば豊富で、かなり質の良いマルチピッチが楽しめそう。さっそくトポを購入し、ノルウェー行きが決定しました。

ノルウェーではクライミング以外にキャンプも楽しもうと計画しました。

ノルウェーには「国民は自然を楽しむ権利がある」と言う概念があって、キャンプやハイキングは誰でもどこでも自由にできます(もちろん牧場でのキャンプ禁止などルールはあります)。特に今回滞在したHenningsvær周辺はノルウェー国内は元より世界中からアウトドアライフを楽しむ人々で溢れていて、そこかしこにテントが張られていました。川上村全体が廻り目平って感じです。いや、ロフォーテン全体で考えれば山梨県全部が廻り目平って雰囲気です。自由に使えるピクニックエリアが道路脇に無数に存在し、海岸の岩畳や、崖の上の草地などキャンプ適地が永遠に広がっています。それらのどこからでも素晴らしい景観が楽しめます。
最近は観光客の増加によるオーバーユースが懸念されているようですが、それでもテントの間隔はどんなに近くても10m以上は離れているし、ゴミなんか全く落ちてないし(公共のゴミボックスが充実している)、トイレも公共と海とで十分足りているように感じました。

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金曜日に成田を出発し、ドバイ経由で首都オスロへ(なぜかビジネスクラスにアップグレード!)。オスロから国内便でTromsøと言う北極圏最大の街に飛びました。ロフォーテンだけでなくTromsøを訪れた目的は2つ。
1つはMackビールと言う最北のビール醸造所併設バーで呑むこと。
もう1つは是非登ってみたい壁を見つけたので。
クライミングの記録は別記事で書くのでクライミングの内容は置いとくとして、ここではノルウェーの自然を楽しむスタイルを感じ取ることができました。

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2時間のアプローチをこなした稜線上のコルにクライマーが管理している小屋があって、その周辺でクライマーたちがビバークしていました。テントやツェルトを張っている人は居らず、それぞれ好きなところでシュラフに包まっているのです。いつも僕たちがやっている日本だとちょっと浮いちゃうスタイルがここでは当たり前でした。
僕たちがクライミングを終えて取り付きに戻ると「ヘイ、クライミングは楽しめたか?俺たちは今から登るよ!涼しいからね!」などと言うクライマーが。既に20時だと言うのに。これが白夜の自然王国での楽しみ方なのです。
下山後、隣のクライマーを見習って、僕たちも車脇でオープンビバーク。トナカイが草を食むのを眺めながらmackビールを愉しみました。

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翌日から本来の目的地であるロフォーテンに移動しました。時間が限られているのでロフォーテンでの目標ルートは3本に絞っていました。
ロフォーテン最大の町Svolværで昼食をとっていると、カフェの窓から目標ルートの1つ「ヤギの耳」が見えたので早速登りに行きました。このルートはヤギの耳の間をジャンプして飛び移ることで(観光客の間で)で有名です。初心者でごった返していてクライミングとしては快適とは言えないけど、名所観光で一回は登っておかないとね。

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ロフォーテン2日めは「世界で最も美しい村」として知られるreineへ。キャンプ地から100kmぐらいドライブです。その間、ずっと物凄い景色を楽しめます。なんと言っても海が綺麗!
目標ルートはreine村の近くの広大なスラブです。スラブなのにボルトは皆無で恐ろしいランナウトの連続。トポにも心臓さよならマークが付いているけど、その通りでした。脆い部分とか非合理的なラインどりを強いられたりとかで、精神的に疲れるルートでした。

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翌日は天気予報が微妙なのでレスト。朝は美しい砂浜で海水浴をして、そこがあまりにも気持ちの良い場所だったのでそこでキャンプすることに決定。雨が降る前に短いマルチで遊んで、雨の間にスーパーで買い物して、雨が上がったらBBQして、そのまま寝た。

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そしてロフォーテン4日目。目標3本目のルートvestpillaren directを登りました。
スッキリした500mの壁はロフォーテンの中でも最も迫力があります。さすがにEl Capitanとは比べられませんが、ヨセミテにあっても存在感を発揮できるレベルです。ビレイ支点以外に残置物は一切無く(これはロフォーテン全体に言えることだと思います)、素晴らしいルートでした。
グレードは5.10c程度なので突破に苦労するような部分は無いけど、50m近いクラックが連続して決して楽なクライミングでも無いです。高度を上げるに従って見える世界が広がっていき、山頂ではは見たこともない風景に圧倒されました。
ロフォーテンを訪れる方は必ずトライすべきルートだと思います。

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タイミングよく天候が崩れ、翌日は早朝から移動。最後の町Bodøへ。
1週間ぶりにホテルでシャワーを浴びてレストランで食事をして部屋でYouTube観ながら過ごしました。

さて、今回の旅行は天候に恵まれ、目標に定めたルートは全て登ることができました。
また、キャンプ生活を通じてノルウェー人の自然との接し方を知ることができたように思います。
ノルウェーの人たちは思いっきり白夜の太陽の恵みを喜んでいるのです。クライマーだけではありません。ハイキングも自転車も釣りもマリンスポーツも大勢の人が楽しんでいて、みんなとても幸せそうでした。
目が合えばhi hi(ノルウェー語の挨拶はhiを2回繰り返す)と挨拶を交わし、わかりやすい英語で親しく話しかけてくれます。

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僕は観光客としてこの地を訪れましたがお金はあまり落としていません。ホテル代も食事代も殆どかかってないんだから。そもそもホテルなんて殆どありません。酒も18時以降は売ってくれないし、アルコール度数5%以上の酒は売っていません。
この国は観光客を集めて金を儲けようとしているわけではないのです。国民が自然の美しさを享受できるように整備しているのです。
豊かとはどういうことか、贅沢とは何なのか、考えさせられました。

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さて、日本もノルウェー同様、素晴らしい自然を有します。
日本は多くの点で北欧諸国を見習うべきだと思いますが、美しい自然と言う貴重な資源をどのように活かすのか考えなければならないでしょう。
僕はこれからも日本の自然の素晴らしさを全身で満喫します。
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